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春は空気の澄んだ日が少なく,星の輝きもいささか元気がありません。 また,日本では天の川が見えない時期でもあり,双眼鏡などでも楽しめる大きな天体が少ないのが特徴です。 しかし,天の川の光に邪魔されることがないため,銀河系のはるか彼方,数百万〜数千万光年の宇宙に浮かぶ小宇宙=銀河がたくさん散らばっています。 天体望遠鏡を使わないと見るのはなかなか難しいのですが,個性的な銀河達の姿を楽しむには最も適した季節です。 |
私が独断で選んだ,特に素晴らしい天体には "SPLENDID !" マークを付けました。是非御覧ください。 その他に,写真の選択法を4つ用意しています。目的に応じて適宜御利用ください。 |
春の系外星雲 Part1 (北天エリア/かみのけ〜おおぐま以北) | 春の銀河Part1 プレビューへ |
春の夜空の観光名所のほとんどは,銀河系の外側に広がる系外星雲です。
その数があまりに多いため,ここでは便宜的に北天/南天の2つのエリアに分けてリストアップしました。 かみのけ座からおおぐま座より北側に散らばる銀河には,1000万〜2000万光年程度の近距離に浮かび,小望遠鏡でも比較的見やすいものが多いのが特徴です。 北斗七星の周辺に見られる回転花火星雲(M101),子持ち星雲(M51),かみのけ座に位置する黒眼銀河(M64)など,特徴のある形状から,様々なニックネームを持つものもあります。 |
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春の系外星雲 Part2 (南天エリア/おとめ座銀河団〜しし以南) | 春の銀河Part2 プレビューへ |
春の南の空に散らばる銀河たちです。おとめ座とかみのけ座にまたがって広がる「おとめ座銀河団」には数千個の銀河が含まれ,4000万〜5000万光年の距離にあり,全天で最も近距離にある銀河団です。
その西のしし座には,M65とM66,南側にはソンブレロ星雲(M104)など,明るく見やすい銀河もいくつか浮かんでいます。 |
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春の銀河系内天体(Inner-Galactic Objects in Spring) | 春の銀河系内天体プレビューへ |
春の夜空に見られる,銀河系内部の星雲・星団です。天の川から遠く離れているため,水素などの星間ガスはほとんど分布しておらず,暗黒星雲や散光星雲はひとつもありません。 その一生を終えた恒星が作るいくつかの惑星状星雲,銀河系ハロー領域に分布する球状星団, かに座のプレセペ(M44)やかみのけ座のMel.111など,近距離の大型の散開星団などが見られます。 |
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惑星状星雲 |
散開星団 |
球状星団 |