春の星雲・星団めぐり
NGC2419(やまねこ座の球状星団)



撮影日時:2019年3月9日 19:35から20:59にかけての5分露出8コマをコンポジット
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン,レデューサ使用 (1600mm, F6.3)
バーダープラネタリウムMoon&Skyglowフィルタ使用
ミードLX200赤道儀+Pictor 201XT にて完全自動ガイド
デジタルカメラ:キヤノンEOS 6D (改造)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(3056×3056)変換
撮像サイズ…20×20mm,感度…ISO4000相当



NGC2419/球状星団,タイプII
赤経07h 38m 5.9s (2000.0)
赤緯+38°53' 00" (2000.0)
見かけサイズ4.1'
実サイズ350光年
等級10.4等
距離30万光年
撮影メモ: やまねこ座の南西の端に位置する小型の球状星団がNGC2419です。 やまねこ・ふたご・ぎょしゃの3つの星座に囲まれた領域で,周りには目印になる明るい星がありません。 ふたご座のカストルのほぼ真北に7度隔てたところに見つけられます。 7等級と8等級の2つの星が西の方向に並んでおり,星団を含めて3つの星が約3分の間隔で並んでいるように見えます。
この球状星団は視直径4分強,明るさが10等級という目立たないものですが,"Intergalactic Wanderer" (銀河間の放浪者)という別名を持っています。 実はこの球状星団までの距離は30万光年と測定されており,銀河系の伴星雲である大小マゼラン雲よりも遠いことになります。 もはや銀河系の重力圏ぎりぎりの領域と考えられ,どの銀河にも属さず,まさに宇宙空間にぽつんと浮かんでいる球状星団と見ることもできます。 もちろん今まで確認されている球状星団の中で最遠のものです。




M68

NGC4147


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