春の星雲・星団めぐり
NGC4565(かみのけ座の系外星雲)



撮影日時:2017年3月4日 24:27から25:04にかけての4分露出10コマをコンポジット
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン,レデューサ使用 (1600mm, F6.3)
バーダープラネタリウムMoon&Skyglowフィルタ使用
ミードLX200赤道儀+Pictor 201XT にて完全自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD810A
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(4080×4080)変換
撮像サイズ…20×20mm
感度…ISO6400相当,ホワイトバランス…太陽光



NGC4565/系外星雲,タイプSA(s)b? sp I
赤経12h 36m 20.6s (2000.0)
赤緯+25°59' 20" (2000.0)
見かけサイズ15.8×2.1'
視線速度1243km/s
等級10.2等
距離4500万光年
所属する銀河群NGC4565銀河群
その他のIDUGC7772, MCG4-30-6,
CGCG129-10, PGC42038
撮影メモ: NGC4565は,かみのけ座付近に散らばる数え切れない銀河達のうち,メシエ番号がついていない中では比較的明るく,大きなもののひとつです。 このNGC4565は,銀河を真横から眺めた姿の典型的な例としてよく引き合いに出され,比較的有名なものです。距離は約4500万光年,見かけの厚さ方向は2分ほどしかありませんが,長さは15分以上あり,満月の視直径のほぼ半分にも相当します。 そのため双眼鏡で探すのも簡単で,細長く伸びた光のラインが,十分暗い空であれば容易に認められます。
望遠鏡で眺めると,中心部分がぷっくりと膨れ,まるで飛行機を正面から見たような形がはっきりわかります。写真では中央を暗黒帯が横切っている様子がわかりますが,眼視で認めるには口径10cm以上は欲しいところです。 この銀河の長短比は14:1ほどです。私達の銀河系を含めて,ほとんどの系外星雲はこのくらい薄っぺらい形をしています。




NGC4559

NGC4631,NGC4656


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