春の星雲・星団めぐり
木星状星雲(NGC3242,うみへび座の惑星状星雲)
撮影日時: | 2019年3月16日 22:36から22:56にかけての2分露出10コマをコンポジット |
光学系: | ミード25cmシュミットカセグレン,1.4倍テレコンバータ使用 (3500mm, F14.0) |
| バーダープラネタリウムMoon&Skyglowフィルタ使用 |
| ミードLX200赤道儀+Pictor 201XT にて完全自動ガイド |
デジタルカメラ: | キヤノンEOS 6D (改造) |
撮影地: | 山梨県北杜市大泉町 |
カメラ設定: | 記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(1528×1528)変換 |
| 撮像サイズ…10×10mm,感度…ISO3200相当 |
NGC3242/惑星状星雲,タイプIIIb+IV |
赤経 | 10h 24m 48.0s (2000.0) |
赤緯 | -18°38' 00" (2000.0) |
見かけサイズ | 40×35" |
実サイズ | 0.37×0.32光年 |
等級 | 9.0等 |
距離 | 1890光年 |
撮影メモ:
うみへび座の胴体のほぼ真ん中,μ星から約2度南に離れたところに見られる惑星状星雲です。
楕円形をした中心部の周りを,やや暗い円形の星雲が取り囲んでいるような構造をしており,その外見や大きさなどが木星にそっくりであることから,「木星状星雲」の名前があります。
光度は約9等級ですが表面輝度が大きいため,存在のみであれば小望遠鏡でも見ることはできます。
長焦点でFが暗い天体望遠鏡で撮影しても,意外に短時間の露出ではっきり写すことができます。
しかしその小ささのため,眼視で星雲内部の構造をはっきり見るには,口径15〜20cmほどのやや大型の望遠鏡に100倍以上の倍率をかける必要があります。
色はやや青味をおびた白色をしており,眼視で眺めると木星状星雲の名前の意味がよくわかります。
約1900光年離れた,死を迎えた恒星の姿です。
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