春の星雲・星団めぐり
NGC5774, NGC5775(おとめ座の系外星雲)



撮影日時:2025年5月2日 24:10から25:04にかけての6分露出10コマをコンポジット
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン,レデューサ使用 (1600mm, F6.3)
アイダスLPS-P1光害カットフィルタ使用
ミードLX200赤道儀+Lacerta M-GEN にて完全自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD810A
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(4080×4080)変換
撮像サイズ…20×20mm
感度…ISO4000相当,ホワイトバランス…太陽光



NGC5774/系外星雲,タイプSAB(rs)d
赤経14h 53m 42.6s (2000.0)
赤緯+03°34' 59" (2000.0)
見かけサイズ3.0×2.4'
視線速度+1529km/s
等級12.7等
距離7100万光年
所属する銀河群おとめ座III - NGC5775銀河群
その他のIDUGC 9576, CGCG 48-57
MCG +1-38-13, PGC 53231
IRAS 14511+347
NGC5775/系外星雲,タイプSBc? sp
赤経14h 53m 57.5s (2000.0)
赤緯+03°32' 42" (2000.0)
見かけサイズ4.2×1.0'
視線速度+1563km/s
等級12.2等
距離6630万光年
所属する銀河群おとめ座III - NGC5775銀河群
その他のIDUGC 9579, CGCG 48-60
MCG +1-38-14, PGC 53247
IRAS 14514+344
撮影メモ: おとめ座の最東端4等星である109番星の37分北東に並んだ相互作用銀河ペアです。右がNGC5774で,大きさは約3分です。 低表面輝度銀河 (low-surface-brightness (LSB) galaxy) と呼ばれる矮小銀河の一種に分類され,不鮮明な腕に沿って,いくつかの点状の構造が並んでいます。 そして左側のエッジオン銀河がNGC5775で,長径は4分強あります。 この画像では不鮮明ですが,2つの銀河を結ぶ橋のような構造が確認されており,NGC5774からNGC5775に向かって,恒星や星間物質が移動していることが知られています。 この銀河ペアは約7000万光年の距離に浮かび,おとめ座III銀河団を構成する銀河群に属しています。
なお,画面の右下に写る2つの銀河は,下がIC1066,上がIC1067です。




NGC5746付近

NGC5806, NGC5813


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