春の星雲・星団めぐり
おとめ座銀河団


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撮影日時:2024年3月2日 21:40から23:56にかけての4分露出×30コマ
5コマコンポジットの6フレームをモザイク合成
光学系:ボーグ67FL, フラットナー使用 (f=324mm, F4.8)
バーダープラネタリウムMoon&Skyglowフィルタ使用
タカハシJP赤道儀にて自動ガイド
デジタルカメラ:キヤノンEOS 6D (改造)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(5472×3648)変換
撮像サイズ…35×24mm,感度…ISO1600相当



おとめ座銀河団
赤経12h 32m (概略位置)
赤緯+11°30' (概略位置)
見かけサイズ約600'
銀河数2500以上
視線速度+895km/s
等級 -
距離5200万光年
所属する超銀河団おとめ座超銀河団
撮影メモ: 星図などでおとめ座の北部をみると,数え切れないほどの系外星雲の記号がごちゃごちゃ書かれていることに気付くと思います。 このあたりは銀河系の北極方向にあたり,銀河系内の星間物質に邪魔されることが少ないため,はるか彼方の系外星雲たちをよく見通すことができます。 そのため,このあたりの領域は「宇宙ののぞき窓」と呼ばれ,現代天文学にとっても非常に重要な研究天域です。
おとめ座とかみのけ座の境界線を挟む格好で分布するこれらの系外星雲は,見かけ上の視直径が10度以上もある広大な領域に散らばります。 実際の宇宙の中では,この系外星雲の群れ=銀河団は,直径1200万光年の範囲内に,約2500個もの系外星雲が含まれています。私達からの距離は4000万〜5000万光年で, 銀河団の中では非常に「近く」にあります。そのため,アマチュアの小望遠鏡でも多くのメンバーたちを眺めることができるわけです。
この写真は「おとめ座銀河団」を捉えた11.9度×11.6度の広域画像です。中心部にはM87などの楕円銀河や,M88などの渦巻き銀河など,メシエナンバーのついた明るく,見やすい系外星雲が密集しています。
(この写真の撮影時,たまたま銀河団の南部に紫金山第1彗星(62P)が位置していました。)
(写真中の4桁の数字はNGCナンバーを表す)




クエーサー3C273

マルカリアンの銀河鎖


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