QSO 3C273/クエーサー |
赤経 | 12h 29m 6.9s (2000.0) |
赤緯 | +02°03’07" (2000.0) |
見かけサイズ | 20" 以下 |
赤方偏移 | 0.158 |
等級 | 12.8等 |
距離 | 約20億光年 ※ |
所属する銀河群 | - |
その他のID | PGC 41121 |
※ハッブル定数 H0=70 km s-1 Mpc-1とし, 標準宇宙モデルより計算される概略値
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撮影メモ:
アマチュア用の小望遠鏡で撮影することができる,恐らく最も遠い天体のひとつを御紹介しましょう。
春の夜空で最も美しい二重星といわれるおとめ座γ星・ポリマの北西の一角を撮影したものです。
矢印で示した恒星状の天体は,「クエーサー」と呼ばれる深宇宙天体です。
クエーサー(Quasar)とは,Quasi-Stellar Object (準恒星状天体:QSO)の略で,日本語で「準星」とも呼ばれます。
その赤方偏移が光速の90%以上を示すものが多く,私たちから数十億光年以上も離れた遠宇宙に数多く発見されています。
このクエーサー3C273はその中でも最初に発見されたクエーサーで,眼視光度が12.8等で最も明るいものです。
銀河系からの距離は約20億光年と推定されます。
クエーサーはその気の遠くなるような距離にも関わらず,大変明るく見えるために莫大なエネルギーを放出していると考えられていて,私達の銀河系全体の数千倍から数万倍にも相当します。
宇宙創生の初期に生まれた,非常に活動的な銀河の「たまご」の中心核であるなど,いくつかの説が考えられていますが,その正体は現代天文学の謎のひとつです。
→ 3C273のスペクトル (別ウィンドウ)
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