春の星雲・星団めぐり
NGC2537, IC2233(やまねこ座の系外星雲)



撮影日時:2021年12月4日 25:46から26:53にかけての6分露出12コマをコンポジット
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン,レデューサ使用 (1600mm, F6.3)
バーダープラネタリウムMoon & Skyglowフィルタ使用
ミードLX200赤道儀+Lacerta M-GEN にて完全自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD810A
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(4080×4080)変換
撮像サイズ…20×20mm
感度…ISO4000相当,ホワイトバランス…太陽光



NGC2537/系外星雲,タイプSB(s)m pec
赤経08h 13m 14.5s (2000.0)
赤緯+45°59' 31" (2000.0)
見かけサイズ1.9×1.7'
視線速度+444km/s
等級11.7等
距離2600万光年
所属する銀河群 -
その他のIDUGC 4274, CGCG 236-35
Arp 6, MCG +8-15-50
PGC 23040
IC2233/系外星雲,タイプSB(s)d: sp
赤経08h 13m 59.0s (2000.0)
赤緯+45°44' 43" (2000.0)
見かけサイズ4.7×0.5'
視線速度+554km/s
等級13.1等
距離3100万光年
所属する銀河群 -
その他のIDUGC 4278, CGCG 236-36
MCG +8-15-52, PGC 23071
撮影メモ: やまねこ座中央部に並んだ,2つのユニークな形状の銀河です。写真上方がNGC2537,下がIC2233です。 大きさ2分ほどのNGC2537はその特異な形状から,熊の足跡銀河(Bear's paw galaxy)とも呼ばれます。 若く青い恒星を多く含む小規模銀河である「青色コンパクト矮小銀河(Blue Compact Dwarf Galaxy: BCD)」に分類されており,活発な星生成(スターバースト)が起きていると考えられています。
IC2233は長径5分弱のエッジオン銀河で,ほぼ南北の方向に伸びた形状をしています。中心バルジはほとんど目立たず,単なる光の筋のように見えます。
これら2つの銀河は重力的相互作用を及ぼしあっていると考えられていましたが,互いの距離が大きいため,現在は否定的です。




NGC2444, NGC2445(Arp 143)

NGC2541


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