春の星雲・星団めぐり
M94(りょうけん座の系外星雲)



撮影日時:2019年3月1日 24:41から25:23にかけての6分×6コマ
2019年3月16日 26:53から28:42にかけての2分×8コマ,8分×10コマ
以上の24コマをコンポジット
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン,レデューサ使用 (1600mm, F6.3)
バーダープラネタリウムMoon&Skyglowフィルタ使用
ミードLX200赤道儀+Pictor 201XT にて完全自動ガイド
デジタルカメラ:キヤノンEOS 6D (改造)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(3056×3056)変換
撮像サイズ…20×20mm,感度…ISO4000相当



M94 (NGC4736)/系外星雲,タイプ(R)SA(r)ab II
赤経12h 50m 53.6s (2000.0)
赤緯+41°07' 10" (2000.0)
見かけサイズ11.2 ×9.1'
視線速度+360km/s
等級9.0等
距離1400万光年
所属する銀河群りょうけん座I銀河群
その他のIDUGC7996, MCG7-26-58,
PGC43495
撮影メモ: M94(NGC4736)は,りょうけん座のほぼ中央部に位置する大型の系外星雲です。α星コル・カロリとβ星を底辺とし,北側に背の低い二等辺三角形を作ったときに,その頂点に相当するところに見つかります。 光度は9等,視直径は約10分あり,小型の双眼鏡でもにじんだ恒星状に見えます。とても明るい中心核を持つのが特徴で,空の条件が悪いと普通の恒星と区別がつきにくく,見逃してしまうことがあるので注意しましょう。
ほぼ真上からみた渦巻銀河で,中心核の周りには淡い光芒が広がっています。大型の望遠鏡で撮影すると,かすかに渦のような模様がわかります。 また,この写真では銀河の外殻に非常に淡いリング状の構造が認められます。これを含めた視直径は約25分に及び,月の視直径とほぼ同じです。 1400万光年の彼方に浮かぶ,実直径約13万光年の大型の銀河です。




M81, M82

M101(回転花火星雲)


御意見,御感想をお聞かせください。 →メールはこちらまで・・・

Copyright(c) 2019 by Naoyuki Kurita, All rights reserved.
ホームページ 春の星雲・星団写真集 りょうけん座