春の星雲・星団めぐり
NGC3718, NGC3729とHCG56(おおぐま座の系外星雲)



撮影日時:2017年3月3日 23:02から23:46にかけての4分露出11コマをコンポジット
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン,レデューサ使用 (1600mm, F6.3)
バーダープラネタリウムMoon&Skyglowフィルタ使用
ミードLX200赤道儀+Pictor 201XT にて完全自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD810A
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(4080×4080)変換
撮像サイズ…20×20mm
感度…ISO6400相当,ホワイトバランス…太陽光



NGC3718/系外星雲,タイプSB(s)a pec
赤経11h 32m 35.7s (2000.0)
赤緯+53°04' 00" (2000.0)
見かけサイズ8.1×3.9'
視線速度1177km/s
等級11.4等
距離7000万光年
所属する銀河群おおぐま座北部銀河群
その他のIDUGC6524, MCG9-19-114
CGCG268-48, PGC35616
NGC3729/系外星雲,タイプSB(r)a pec
赤経11h 33m 49.9s (2000.0)
赤緯+53°07' 38" (2000.0)
見かけサイズ2.8×1.9'
視線速度1214km/s
等級12.4等
距離7000万光年
所属する銀河群おおぐま座北部銀河群
その他のIDUGC6547, MCG9-19-117
CGCG268-51, PGC35711
撮影メモ: 北斗七星を作るγ星(ファクダ)から西に3度強離れたところに位置する棒渦巻銀河です。 NGC3718の明るさは11等台ですが長径は8分以上あり,中型の望遠鏡を使えば,ぼんやりした楕円形の光芒を認めることができます。 写真では暗黒帯が中央を貫く構造がはっきりわかります。そしてNGC3718の11分東に位置する小型の銀河がNGC3729です。 こちらは12等級,大きさは3分弱で大変に淡く,眼視で認めるのは難しいでしょう。
NGC3718の約8分南に,大きさ1分以下の5つの銀河がぴったり寄り添っている様子がわかります。 これらの銀河はヒクソン・コンパクト・グループ(HCG)の56番として登録されている密集銀河群です。 下の写真はHCG56のクローズアップで,それぞれの銀河にはAからEまでの記号が付けられています。

HCG56付近の拡大画像
HCG56付近の拡大画像
Hickson赤経赤緯サイズ等級
56a11h 32m 46.5s+52°56' 29"1.3×0.2'16.2等
56b11h 32m 40.0s+52°57' 00"0.7×0.3'16.2等
56c11h 32m 36.8s+52°56' 52"0.7×0.4'15.8等
56d11h 32m 35.1s+52°56' 52"0.4×0.3'16.8等
56e11h 32m 32.4s+52°56' 22"0.5×0.3'16.4等




Arp 299(NGC3690)

NGC3726


御意見,御感想をお聞かせください。 →メールはこちらまで・・・

Copyright(c) 2017 by Naoyuki Kurita, All rights reserved.
ホームページ 春の星雲・星団写真集 おおぐま座