春の星雲・星団めぐり
NGC3359(おおぐま座の系外星雲)



撮影日時:2019年12月27日 25:32から26:27にかけての6分露出10コマをコンポジット
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン,レデューサ使用 (1600mm, F6.3)
バーダープラネタリウムMoon&Skyglowフィルタ使用
ミードLX200赤道儀+Lacerta M-GEN にて完全自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD810A
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(4080×4080)変換
撮像サイズ…20×20mm
感度…ISO4000相当,ホワイトバランス…太陽光



NGC3359/系外星雲,タイプSB(rs)c II
赤経10h 46m 36.5s (2000.0)
赤緯+63°13' 26" (2000.0)
見かけサイズ7.3×4.3'
視線速度+1008km/s
等級11.0等
距離4900万光年
所属する銀河群 -
その他のIDUGC 5873, CGCG 313-33
MCG +11-13-37, IRAS 10433+6329
PGC 32183
撮影メモ: 北斗七星のひしゃくを作るおおぐま座α星(ドゥーベ)の北西に約2.5度隔てたとところに浮かぶ中型の渦巻銀河がNGC3359です。 長径は7分以上あり,写真ではよく発達したS字状の腕が明確に認められます。距離は約4900万光年です。
反転強調した下の画像にあるように,このNGC3359の南西に約14分のところに,極めてかすかな矮小銀河SDSS J1044+6306が存在します。 この銀河の物質はNGC3359により吸い上げられていて,いずれ消滅すると考えられており,天文学的に興味が持たれています。 アマチュアの観測対象には到底なりませんが,この矮小銀河はおおぐま座にあることから,「こぐま銀河(Little Cub galaxy)」という愛称が付けられています。
NGC3359と矮小銀河SDSS J1044+6306





NGC3344

NGC3432


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