夏の星雲・星団めぐり
パイプ星雲〜アンタレス付近



撮影日時:2013年5月5日 24:23から25:37にかけての8分露出×4コマコンポジットの
2フレームをモザイク合成
光学系:AFズームニッコールED 80-200mmF2.8 (f=80mm, 絞りF2.8開放)
Astronomik CLS-CCDフィルタ使用
タカハシEM-200赤道儀にて自動ガイド
デジタルカメラ:キヤノン EOS Kiss X4 (改造)
撮影地:長野県小海町・八千穂高原

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(5184×3456)変換
CCD感度…ISO800相当



LDN1773(パイプ星雲)/暗黒星雲,タイプ6 Ir
赤経17h 30m (概略位置)
赤緯-26° (概略位置)
見かけサイズ420'×120'
実サイズ約100光年
等級 -
距離N/A
撮影メモ: 夏の天の川の西岸,さそり座のα星アンタレス付近を標準〜中望遠レンズで撮影すると,大変複雑に暗黒星雲が入り組んでいることがわかります。 特に天の川からアンタレスに向かって濃い流れが伸びている様子が目を引きます。この流れの西の先端にへびつかい座ρ星があり,この星の光を受けて青白く発光しています。 この部分にはIC4603-4という散光星雲の番号が付けられていますが,実態はこの巨大な暗黒星雲のほんの一部分というわけです。 また,アンタレス付近にはこの他にもIC4605, IC4606, Sh2-9といった,赤やオレンジ色のカラフルな星雲が広がっており,全天でも屈指の美しい天体写真の被写体です。
写真の左の方には,東西に細長く伸びた巨大な暗黒星雲の塊があります。差し渡しは約7度あり,実長は100光年にも及びます。空の状態が良ければ,双眼鏡でもその形がはっきりわかります。 その全体の形から,「パイプ星雲」という通称をもっています。あまりに大きいため,暗黒星雲の一般的なカタログである「バーナードカタログ」では,複数の番号が割り当てられています。 そこでパイプ星雲全体を指す場合は,別のカタログ番号 "LDN 1773" を使うのが一般的です。パイプ星雲のすぐ北に,S字状暗黒星雲(B72)があります。

アンタレス〜パイプ星雲付近の天体分布 アンタレス〜パイプ星雲付近の天体分布




銀河中心周辺の天体群

パイプ星雲クローズアップ


御意見,御感想をお聞かせください。 →メールはこちらまで・・・

Copyright(c) 2013 by Naoyuki Kurita, All rights reserved.
ホームページ 夏の星雲・星団写真集 へびつかい座