冬の星雲・星団めぐり
Sh2-284〜Sh2-287付近
(いっかくじゅう座の散光星雲と超新星残骸)


写真をクリックすると拡大画像が表示されます。

撮影日時:2022年10月29日 27:39から28:33にかけての6分露出10コマをコンポジット
光学系:AFズームニッコール80-200mmF2.8ED (f=80mm, 絞りF4.0)
アイダスLPS-D1光害カットフィルタ使用
タカハシEM-200赤道儀にて自動ガイド
CMOSカメラ:ZWO ASI2600MC Pro (冷却温度-15℃)
撮影地:福島県古殿町・三株高原

カメラ設定:記録フォーマット…16bit FITS→16bit TIFF(6248×4176)変換
撮像サイズ…23.5×15.7mm,ゲイン…100




Sh2-284〜Sh2-287付近の天体分布
撮影メモ: いっかくじゅう座南部を流れる冬の天の川周辺を捉えた,16.5×11度の範囲の広域画像です。 画面の上には,ばら星雲の南部に3つ並んだ明るいHα星雲であるSh2-280, 282, 284が見えます。これらの星雲の拡大画像は,前のページで見ることができます。
Sh2-284のすぐ南東に,差し渡しが2度以上におよぶ,淡く,赤い円形の星雲が認められます。 これは電波観測により発見された超新星残骸SNR G213.0-0.6です。7800光年の距離に位置し,実直径は350光年にもおよぶ,銀河系内で最大規模の超新星残骸と考えられています。 現代のデジタル画像では何とか捉えられますが,主な散光星雲のカタログには登録されていません。
さらに南東に4度下ったあたりにも,大きなHα星雲・Sh2-287が浮かんでいます。カタログ上の大きさは12分ですが,この写真では2度以上の大きさがあることがわかります。
Sh2-280/散光星雲,タイプ4 E
赤経06h 38m 00.0s (2000.0)
赤緯-02°00' 00" (2000.0)
見かけサイズ40'
実サイズ65光年
等級-
距離5540光年
その他のIDLBN970
Sh2-282/散光星雲,タイプ3 E
赤経06h 38m 00s (2000.0)
赤緯+01°30' 00" (2000.0)
見かけサイズ30×10'
実サイズ50光年
等級 -
距離4890光年
その他のIDLBN978
Sh2-284/散光星雲,タイプ6 E
赤経06h 45m 41.8s (2000.0)
赤緯+00°12' 06" (2000.0)
見かけサイズ約20'
実サイズ400光年
等級 -
距離16900光年
G213.0-0.6/超新星残骸
赤経06h 50m 45.0s (2000.0)
赤緯-00°22' 35" (2000.0)
見かけサイズ160'
実サイズ350光年
等級-
距離7800光年
Sh2-287/散光星雲,タイプ5 E
赤経06h 59m 32.6s (2000.0)
赤緯-04°48' 14" (2000.0)
見かけサイズ12'
実サイズN/A
等級 -
距離6800光年
その他のIDLBN 1012




Sh2-280, 282, 284

エンゼルフィッシュ


御意見,御感想をお聞かせください。 →メールはこちらまで・・・

Copyright(c) 2022 by Naoyuki Kurita, All rights reserved.
ホームページ 冬の星雲・星団写真集 いっかくじゅう座