冬の星雲・星団めぐり
Sh2-280, Sh2-282, Sh2-284(いっかくじゅう座の散光星雲)


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撮影日時:2020年12月12日 25:26から26:59にかけての6分露出8コマコンポジットの
2フレームをモザイク合成
光学系:タカハシ16cmイプシロン (530mm, F3.3)
アイダスLPS-V4光害カットフィルタ使用
タカハシJP赤道儀+SBIG STVにて完全自動ガイド
デジタルカメラ:キヤノンEOS 6D (改造)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(5472×3648)変換
撮像サイズ…35×24mm,感度…ISO3200相当




Sh2-280〜284周辺の星雲・星団
※イタリック体は散開星団を示す
撮影メモ: 冬の天の川の中には,ちぎれ雲のように多くの散光星雲が分布しています。 そのほとんどは肉眼では見えないため,その多くは天体写真技術が発達してから発見されたものです。 ここに示した3つの散光星雲はいっかくじゅう座の中にあり,ばら星雲のすぐ南部に,北西〜南東に向かって並んでいます。
写真の右上に見える,ばら星雲の南南東に約2.5度のところに漂う赤い散光星雲がSh2-280です。 差し渡し40分ほどの規模を持ち,写真では比較的容易にその姿を写し取ることができます。
中央に見える小形の星雲がSh2-282で,3つの中では最も濃く,冬の大三角のほぼ中心に位置しています。
そして左下に写っているのがSh2-284です。星雲自体は約20分ほどの大きさを持ちます。 3つの中で最も淡いですが,星雲の周辺部にも大変淡い星間ガスが漂っている様子がわかります。

Sh2-280/散光星雲,タイプ4 E
赤経06h 38m 00.0s (2000.0)
赤緯-02°00' 00" (2000.0)
見かけサイズ40'
実サイズ65光年
等級-
距離5540光年
その他のIDLBN970
Sh2-282/散光星雲,タイプ3 E
赤経06h 38m 00s (2000.0)
赤緯+01°30' 00" (2000.0)
見かけサイズ30×10'
実サイズ50光年
等級 -
距離4890光年
その他のIDLBN978
Sh2-284/散光星雲,タイプ6 E
赤経06h 45m 41.8s (2000.0)
赤緯+00°12' 06" (2000.0)
見かけサイズ約20'
実サイズ400光年
等級 -
距離16900光年




Sh2-278

Sh2-284〜Sh2-287付近


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