NGC7293/惑星状星雲,タイプIV+III |
赤経 | 22h 29m 36.0s (2000.0) |
赤緯 | -20°48' 00" (2000.0) |
見かけサイズ | 15.0×12.5' |
実サイズ | 2.53×1.97光年 |
等級 | 7.0等 |
距離 | 580光年 |
撮影メモ:
秋の南の中天,みずがめ座の南の端にある,全天で最大の惑星状星雲です。視直径は満月の半分ほどもあり,
小望遠鏡で迫力ある姿を楽しむのが難しい惑星状星雲の中では例外的に大きなものです。探すのはみずがめ座ではなく,
みなみのうお座の1等星フォーマルハウトを出発点にして,10度北西へたどると見つけやすいでしょう。
全体に大きなリング状で,写真に撮ると二重に渦を巻いたような構造がわかり,らせん星雲(Helix Nebula)の愛称があります。
眼視では思いのほか淡く,空の暗いところでないと全く見えないことがあります。あまり倍率を上げずに見るのがこつです。
この星雲は中心にある恒星がその最期を迎え,大部分のガスを宇宙空間に放出した姿です。現在も星雲全体は秒速25kmの速さで
外側に広がり続けています。中心星は白色矮(わい)星と呼ばれる恒星の燃え残りで,太陽も50億年後には同じ運命をたどり,
仮にその時遠くから太陽系を眺めると,この星雲のような姿に見えることでしょう。
→ NGC7293のスペクトル (別ウィンドウ)
|