冬の星雲・星団めぐり
まがたま星雲付近(IC405, IC410,ぎょしゃ座)


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撮影日時:2017年9月30日 27:16から27:54にかけての5分露出4コマコンポジットの
2フレームをモザイク合成
光学系:タカハシ16cmイプシロン (530mm, F3.3)
アイダスLPS-D1光害カットフィルタ使用
タカハシJP赤道儀+SBIG STVにて完全自動ガイド
デジタルカメラ:キヤノンEOS 6D (改造)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(5472×3648)変換
感度…ISO2500相当



まがたま星雲付近の天体

IC405,IC410付近の星雲・星団
※イタリック体は散開星団を示す
撮影メモ: 冬の夜空のほぼ天頂にかかるぎょしゃ座,その五角形の中に広がる淡い散光星雲を撮影したものです。
画面右がIC405,そしてその左側の円形の星雲がIC410です。IC405は,明るい丸い部分から西の方向に淡い帯状のガスが伸びており,全体がコンマ(,)のような形になっています。 その形から日本では「まがたま(勾玉)星雲」という愛称もあります。
まがたま星雲のほぼ中央には,「ぎょしゃ座AE」という6等級の変光星があります。この星は通称「ランナウェイ・スター」とも呼ばれ,オリオン大星雲(M42)で生まれて飛び出してきた星です。 その旅の途中でたまたまIC405の中を通過している最中で,その光で星雲を輝かせています。この星が遠ざかればIC405はその輝きを失い,暗黒星雲になってしまうでしょう。
画面の左側には,IC405, IC410より小振りな散光星雲・IC417が位置します。 前述の2つの星雲より3倍以上遠くにあり,いくつもの筋状の星雲が伸びている形状から,蜘蛛星雲(Spider Nebula)の別名があります。
IC405 /散光星雲,タイプ2 E
赤経05h 16m 12.0s (2000.0)
赤緯+34°16' 00" (2000.0)
見かけサイズ30×45'
実サイズ19×12光年
等級 -
距離2200光年
その他のIDLBN795
IC410 /散光星雲,タイプ2 E
赤経05h 22m 36.0s (2000.0)
赤緯+33°31' 00" (2000.0)
見かけサイズ23×20'
実サイズ15×13光年
等級 -
距離2200光年
その他のIDSh2-236, LBN807
IC417 /散光星雲,タイプ2 E
赤経05h 28m 17.0s (2000.0)
赤緯+34°25' 00" (2000.0)
見かけサイズ13×8.5'
実サイズ26光年
等級 -
距離7500光年
その他のIDSh2-234, LBN804



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IC405, IC410周辺の広域画像

撮影日時:2018年12月9日 20:54から21:57にかけての3分露出×10コマを2フレーム
R画像とGB画像をRGB合成した2フレームをモザイク合成
光学系:(GB画像) タムロンSP 300mmF2.8 (絞りF3.5),アイダスLPS-P2光害カットフィルタ
(R画像) タムロンSP 300mmF2.8 (絞りF3.5),R64フィルタ
タカハシJP赤道儀にて自動ガイド
デジタルカメラ:(GB画像) ニコンD810A
(R画像) キヤノンEOS 6D (改造)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF変換
撮像サイズ…36×24mm
感度…ISO1600相当(GB画像),ISO5000相当(R画像)



まがたま星雲周辺の天体

IC405,IC410周辺の星雲・星団
※イタリック体は散開星団を示す
撮影メモ: IC405, IC410周辺の8.0×6.2度の範囲を捉えた広域画像です。これらの星雲の東方には散開星団M36とM38が位置し,写野の東端には散光星雲Sh2-232などが広がっています。 これ以外にも,写野のほぼ全面に極めて淡い星雲が分布していることがわかります。



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IC405の拡大画像

撮影日時:2021年12月4日 21:34から22:22にかけての4分露出12コマをコンポジット
光学系:タカハシ16cmイプシロン (530mm, F3.3)
アイダスLPS-D1光害カットフィルタ使用
タカハシJP赤道儀にて自動ガイド
CMOSカメラ:ZWO ASI183MC
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…32bit FITS(2×2ビニング)→16bit TIFF(2744×1836)変換
撮像サイズ…13.2×8.8mm,ゲイン…400



撮影メモ: IC405北部の拡大画像です。中央やや下の輝星がぎょしゃ座AE星(ランナウェイ・スター)です。 その周辺の星雲はこの星の光を直接反射して青く,その周辺は水素原子が励起された赤いHα光を放っている様子がわかります。




NGC2467

IC418


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