冬の星雲・星団めぐり
G206.9+2.3とLBN 947(いっかくじゅう座の超新星残骸と散光星雲)


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超新星残骸G206.9+2.3

撮影日時:2025年2月22日 20:28から23:29にかけての10分露出18コマをコンポジット
光学系:タカハシ16cmイプシロン (f=530mm, F3.3)
サイトロンQuad BP IIIフィルタ使用
タカハシJP赤道儀+SBIG STVにて完全自動ガイド
CMOSカメラ:ZWO ASI2600MC Pro (冷却温度-30℃)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…16bit FITS→16bit TIFF(6248×4176)変換
撮像サイズ…23.5×15.7mm,ゲイン…100



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LBN 947とG206.9+2.3の広域画像

撮影日時:2025年2月21日 22:03から25:15にかけての12分露出12コマをコンポジット
光学系:ボーグ67FL, フラットナー使用 (f=324mm, F4.8)
サイトロンQuad BP IIIフィルタ使用
タカハシJP赤道儀+SBIG STV にて完全自動ガイド
CMOSカメラ:ZWO ASI2600MC Pro (冷却温度-25℃)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…16bit FITS→16bit TIFF(6248×4176)変換
撮像サイズ…23.5×15.7mm,ゲイン…300



G206.9+2.3/超新星残骸
赤経06h 49m 00.0s (2000.0)
赤緯+06°20' 00" (2000.0)
見かけサイズ42×48'
実サイズ88×100光年
等級 -
距離7200光年
その他のID -
LBN 947/散光星雲,タイプ4 E
赤経06h 45m 00.0s (2000.0)
赤緯+06°36' 00" (2000.0)
見かけサイズ10.0×60.0'
実サイズN/A
等級 -
距離N/A
その他のID -
撮影メモ: 1枚目の写真は,いっかくじゅう座のばら星雲から東北東に約4度の領域を捉えたものです。ここにはフィラメント状の超新星残骸G206.9+2.3が位置します。 大きさは50分弱ですが極めて淡く,あまり撮影される機会がありません。
緑色のOIII光と赤いHα光成分が複雑に入り組んでおり,輪郭は南北に細長く,逆さまのだるま状をしています。 最新の文献によれば距離は7200光年と推定されており,周辺のばら星雲を始めとするHα領域よりやや遠くにあります。 緑色のフィラメント構造は超新星爆発にともなう衝撃波面と考えられており,南北方向の実長は100光年に及びます。 衝撃波面の膨張速度から,約64,000年前に爆発したと推定されています。
2枚目の写真は,G206.9+2.3の1度西に広がるHα星雲であるLBN 947を捉えたものです。淡い星雲は,写野の南西に外れたところに位置するばら星雲につながっています。 LBN 947は南北に1度以上の広がりがあり,中心部には暗黒星雲LDN1631と複雑な構造の分子雲が認められます。




LBN777, B207付近

LBN1023


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