冬の星雲・星団めぐり
バーナードループ(Sh2-276)


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撮影日時:2024年11月8日 24:25から26:04にかけての5分露出10コマコンポジットの
2フレームをモザイク合成
光学系:AFズームニッコール80-200mmF2.8ED (f=135mm, 絞りF4.0)
Astronomik CLS-CCD-FFフィルタ使用
ケンコースカイメモS赤道儀にて自動ガイド
デジタルカメラ:キヤノンEOS 6D (改造)
撮影地:福島県古殿町・三株高原

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(5472×3648)変換
撮像サイズ…36×24mm,感度…ISO1600相当



バーナードループ(Sh2-276)/散光星雲,タイプE
赤経05h 27m 30.0s (2000.0)
赤緯-03°58' 00" (2000.0)
見かけサイズ約600'
実サイズ440×280光年
等級 -
距離1500光年
撮影メモ: オリオン座の南半分をほぼ完全に取り囲むHα星雲・「バーナードループ(Barnard's Loop」の全体像です。 ページ右上のボタンをクリックすると,カラー画像の赤チャンネルの反転強調画像が表示されます。 現在の星雲の実サイズは440光年×280光年の楕円形をしています。アメリカの天文学者・E. E. Barnardが1895年に写真から発見したためこの名が付けられています。
ループの北側が明るく,写真でもこの領域が最も明瞭に写ります。 南側のループはやや淡いですが,オリオン大星雲(M42)との間の領域全面に,極めて淡い星間ガスが広がっていることがわかります。 バーナードループは,オリオン大星雲と馬頭星雲の中間付近で約200万年前に起きた超新星爆発で吹き飛ばされたガスが広がる姿であると考えられています。 その爆風が広がる過程で,この一見何もないように見える空間にも,ガスを取り残しながら広がっていったと考えられます。
バーナードループにはSh2-276というシャープレスの発光星雲カタログの番号が付いていますが,登録されている位置はM42の2.3度北西で,これはループの中心座標に相当します。 ループ本体には,北から南に向かって,いくつかのリンズの発光星雲カタログ(LBN)の番号が割り振られています。

バーナードループ周辺の天体分布 バーナードループ周辺の天体分布




NGC2359

バーナードループ〜ばら星雲


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