バーナードループ(Sh2-276)/散光星雲,タイプE |
赤経 | 05h 27m 30.0s (2000.0) |
赤緯 | -03°58' 00" (2000.0) |
見かけサイズ | 約600' |
実サイズ | 440×280光年 |
等級 | - |
距離 | 1500光年 |
撮影メモ:
オリオン座の南半分をほぼ完全に取り囲むHα星雲・「バーナードループ(Barnard's Loop」の全体像です。
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現在の星雲の実サイズは440光年×280光年の楕円形をしています。アメリカの天文学者・E. E. Barnardが1895年に写真から発見したためこの名が付けられています。
ループの北側が明るく,写真でもこの領域が最も明瞭に写ります。
南側のループはやや淡いですが,オリオン大星雲(M42)との間の領域全面に,極めて淡い星間ガスが広がっていることがわかります。
バーナードループは,オリオン大星雲と馬頭星雲の中間付近で約200万年前に起きた超新星爆発で吹き飛ばされたガスが広がる姿であると考えられています。
その爆風が広がる過程で,この一見何もないように見える空間にも,ガスを取り残しながら広がっていったと考えられます。
バーナードループにはSh2-276というシャープレスの発光星雲カタログの番号が付いていますが,登録されている位置はM42の2.3度北西で,これはループの中心座標に相当します。
ループ本体には,北から南に向かって,いくつかのリンズの発光星雲カタログ(LBN)の番号が割り振られています。
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バーナードループ周辺の天体分布 |
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