冬の星雲・星団めぐり
バーナードループ(Sh2-276)


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撮影日時:2016年1月3日 23:30から24:29にかけての5分露出6コマコンポジットの
2フレームをモザイク合成
光学系:ボーグ45EDII, レデューサ使用 (f=227mm, F5.1)
アイダスLPS-P1光害カットフィルタ使用
タカハシJP赤道儀にて自動ガイド
デジタルカメラ:キヤノンEOS 6D (改造)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(5472×3648)変換
撮像サイズ…35×24mm,感度…ISO3200相当



バーナードループ(Sh2-276)/散光星雲,タイプE
赤経05h 52m (2000.0)
赤緯-03° (2000.0)
見かけサイズ約600'
実サイズ440×280光年
等級 -
距離1500光年
撮影メモ: オリオン座の南半分をループ状に取り囲むバーナードループの全体像です。現在の実サイズは440光年×280光年の楕円形をしています。
ループの北側が一番明るく,写真でもこの領域が最も明瞭に写ります。 また南側のループはやや淡いですが,オリオン大星雲(M42)との間の領域全面に,極めて淡い星間ガスが広がっていることがこの写真からわかります。 バーナードループは,オリオン大星雲と馬頭星雲の中間付近で起こった超新星爆発で吹き飛ばされたガスが広がる姿であると考えられています。 その「爆風」が広がる過程で,この一見何もないように見える空間にも,ガスを取り残しながら広がっていったと考えられます。 バーナードループにはSh2-276というカタログ番号が付いていますが,これは正確にはループの北半分のみの番号で,淡い南側の星雲にはこういった識別番号は付けられていません。




NGC2359

バーナードループ〜ばら星雲


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