秋の星雲・星団めぐり
vdB152, LDN1217付近(Wolf's Cave Nebula,ケフェウス座)
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撮影日時: | 2025年9月26日 22:13から23:49にかけての8分露出12コマをコンポジット |
光学系: | タカハシ16cmイプシロン (f=530mm, F3.3) |
| アイダスLPS-D1光害カットフィルタ使用 |
| タカハシEM-200赤道儀+Lacerta M-GENにて完全自動ガイド |
CMOSカメラ: | ZWO ASI2600MC Pro (冷却温度-10℃) |
撮影地: | 福島県田村市・仙台平 |
カメラ設定: | 記録フォーマット…16bit FITS→16bit TIFF(6248×4176)変換 |
| 撮像サイズ…23.5×15.7mm,ゲイン…100 |

Wolf's Cave Nebula付近の天体分布
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撮影メモ:
ケフェウス座β星の約3.8度東に位置する,淡い星雲の分布を捉えた画像です。画面下方に見える青い反射星雲がvdB152で,分子雲の南端部が,9等級の青い恒星の光を反射しています。
ここから北の方向に,はためく煙のような暗黒星雲LDN1217が長さ50分以上に渡って伸びています。
このユニークな形状から,狼の巣穴に見立てたWolf's Cave Nebulaという愛称で呼ばれることがあります。
vdB152の50分北東には,一部が赤いHα光を放つPK111+11.1が位置します。かなり形が崩れており,古い惑星状星雲に分類されています。
またvdB152から北東の方向に,Hα光を放つ筋状の星雲 (LBN538) が伸びていることがわかります。詳細は明らかではありませんが,付近で起きた超新星爆発で生成した衝撃波面と考えられています。
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vdB152/反射星雲,タイプ3 R |
赤経 | 22h 13m 26.2s (2000.0) |
赤緯 | +70°15' 16" (2000.0) |
見かけサイズ | 10.0×3.0' |
実サイズ | 4.0×1.2光年 |
等級 | - |
距離 | 1400光年 |
その他のID | LBN531, Ced 201 |
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LDN 1217/暗黒星雲 |
赤経 | 22h 13m 06.0s (2000.0) |
赤緯 | +70°45' 00" (2000.0) |
見かけサイズ | 28.2×52.2' |
実サイズ | N/A |
等級 | - |
距離 | N/A |
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PK 111+11.1/惑星状星雲 |
赤経 | 22h 19m 33.9s (2000.0) |
赤緯 | +70°56' 05" (2000.0) |
見かけサイズ | 8.1' |
実サイズ | 3.3光年 |
等級 | - |
距離 | 1300光年 |
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