夏の星雲・星団めぐり
UGC10214(オタマジャクシ銀河,りゅう座)



撮影日時:2004年3月26日 24:31から25:00にかけての8分露出4コマをコンポジット
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン,レデューサ使用 (1600mm, F6.3)
ミードLX200赤道儀+Pictor 201XT にて完全自動ガイド
デジタルカメラ:フジフイルムFinePix S2Pro
撮影地:山梨県大泉村

カメラ設定:記録フォーマット…12bit CCD-RAW→16bit TIFF(3024×2016)変換
CCD感度…ISO1600相当,ホワイトバランス…オート



UGC10214/系外星雲,タイプSB(s)c pec
赤経16h 06m 8.5s (2000.0)
赤緯+55°25’01" (2000.0)
見かけサイズ3.6×0.8'
視線速度N/A
等級14.4等
距離4億5000万光年
所属する銀河群N/A
その他のIDMCG9-26-56, CGCG275-23
Arp 188, PGC57129
撮影メモ: りゅう座の胴体の中央部,β星の南南東に3.2度ほどのところにある深宇宙天体です。 NGC番号を持たないほどにかすかな銀河で,UGC10214,Arp188などの番号があります。長径は3分,明るさは14.4等しかありません。
この銀河はハッブル宇宙望遠鏡(HST)によりその特異な形状が捉えられました。 銀河の東側に長さ3分弱の尾のような構造が伸びており,「オタマジャクシ銀河(Tadpole Galaxy)」と呼ばれます。 実長30〜40万光年に及ぶこの尾は銀河同士の衝突による影響でできたと考えられ,もう一方の銀河はこの銀河本体の向こう側に存在します。 我々からの距離は約4億5000万光年と推定されています。

ハッブル宇宙望遠鏡によるオタマジャクシ銀河 ハッブル宇宙望遠鏡によるオタマジャクシ銀河
© STScI-HST




Abell2199

りゅう座矮小銀河


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