NGC7331/系外星雲,タイプSA(s)b I-II |
赤経 | 22h 37m 6.0s (2000.0) |
赤緯 | +34°24' 59" (2000.0) |
見かけサイズ | 10.0×3.0' |
視線速度 | +1033km/s |
等級 | 10.3等 |
距離 | 4800万光年 |
所属する銀河群 | NGC7331銀河群 |
他のID | UGC12113, MCG6-49-45 CGCG514-68, PGC69327 |
撮影メモ:
ペガススの四辺形の北西側の星,β星の北西に約9度のところに,小型の系外星雲NGC7331が見られます。
典型的な渦巻銀河をやや斜めから見る格好をしていて,アンドロメダ大星雲と似たような角度です。
この写真のように長時間露出すると,迫力は欠けるものの斜めに横切る暗黒帯の存在もわかります。
20cmほどの口径があれば,明るい中心核とその周辺の淡い広がりも何とか眺めることができます。
NGC7331の南に30分ほど隔たったあたりに,有名な密集銀河群のひとつ・「ステファンの五つ子」が位置します。
1877年にステファン氏が論文で広く紹介したため,この通称がつきました。この写真でも,おぼろげながら5つの楕円形の光芒が認められます。
このように大変密集した小規模銀河群は全天に数多く確認されていて,「ヒクソン・コンパクト・グループ(Hickson Compact Group: HCG)」というカタログにまとめられています。
ステファンの五つ子はHCG92という番号で呼ばれ,メンバーにはa〜eの符号が割り当てられています。
aの銀河はこのグループと関連がなく,たまたま同じ方向に見えていることがわかっていて,bとdの銀河は今まさに衝突中と考えられています。
最近このメンバー銀河の中に,100万個もの超新星爆発が同時発生したという証拠が発見され,天文学上の話題も豊富な銀河群です。
→ NGC7331のスペクトル (別ウィンドウ)
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