NGC7331のスペクトル



撮影日時:2013年9月28日 23:20から23:31にかけての10分露出の2コマをコンポジット
光学系:タカハシ12.5cmフローライト屈折,口径100mmに絞る (1000mm, F10.0)
+SBIG DSS7分光器 (スリット幅0.05mm)
ビクセンアトラクス赤道儀にて自動ガイド
冷却CCDカメラ:SBIG ST-402ME (冷却温度-10℃)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

※上段はスペクトルの取得画像,下段は擬似カラー処理したもの


輝線He IFe VIIIFe VI
観測波長λm5913.5 Å4883.4 Å5181.2 Å5208.7 Å
文献値λ05874.9 Å4861.3 Å5159 Å5176.4 Å
z6.570×10-34.546×10-34.303×10-36.240×10-3
後退速度 v1965 km/s1361 km/s1288 km/s1866 km/s
推定距離 D9150万光年6337万光年5999万光年8691万光年
(平均)7544万光年

z= (λm0)/λ0
v= c*((1+z)2-1)/((1+z)2+1)
D= 3.26*v/H0 (100万光年)
  (c: 光速,H0=70 km/s/Mpc)
NGC7331のスペクトルを取得し,波長の強度分布を示したものです。
この銀河には顕著な活動領域がなく,明確な輝線スペクトルは確認できません。 しかし銀河に含まれる恒星に起因すると思われる,不鮮明な何本かの吸収線が観測されます。最も明確なのは中性ヘリウム(He I)による吸収線で,その他にHβ,電離鉄原子のものが見られます。 右の表には今回観測された4本の吸収線の波長から求めたNGC7331までの距離を示しています。 ハッブル定数H0=70 km/s/Mpcとすると,約7500万光年と求まります。 なお,NGC7331は周辺の銀河との相互作用により,局所的な運動成分を持つことから,ハッブル定数のみから推定したこの距離には,大きな誤差が含まれると考えられます。


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