輝線 | He I | Hβ | Fe VIII | Fe VI |
観測波長λm | 5913.5 Å | 4883.4 Å | 5181.2 Å | 5208.7 Å |
文献値λ0 | 5874.9 Å | 4861.3 Å | 5159 Å | 5176.4 Å |
z | 6.570×10-3 | 4.546×10-3 | 4.303×10-3 | 6.240×10-3 |
後退速度 v | 1965 km/s | 1361 km/s | 1288 km/s | 1866 km/s |
推定距離 D | 9150万光年 | 6337万光年 | 5999万光年 | 8691万光年 |
(平均) | 7544万光年 |
z= (λm-λ0)/λ0
v= c*((1+z)2-1)/((1+z)2+1)
D= 3.26*v/H0 (100万光年)
(c: 光速,H0=70 km/s/Mpc)
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NGC7331のスペクトルを取得し,波長の強度分布を示したものです。
この銀河には顕著な活動領域がなく,明確な輝線スペクトルは確認できません。
しかし銀河に含まれる恒星に起因すると思われる,不鮮明な何本かの吸収線が観測されます。最も明確なのは中性ヘリウム(He I)による吸収線で,その他にHβ,電離鉄原子のものが見られます。
右の表には今回観測された4本の吸収線の波長から求めたNGC7331までの距離を示しています。
ハッブル定数H0=70 km/s/Mpcとすると,約7500万光年と求まります。
なお,NGC7331は周辺の銀河との相互作用により,局所的な運動成分を持つことから,ハッブル定数のみから推定したこの距離には,大きな誤差が含まれると考えられます。
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