夏の星雲・星団めぐり
北アメリカ星雲(NGC7000,はくちょう座)


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撮影日時:2022年7月2日 24:19から25:06にかけての5分露出10コマをコンポジット
光学系:AFズームニッコールED 80-200mmF2.8 (f=200mm, 絞りF4.0)
アイダスLPS-D1光害カットフィルタ使用
タカハシEM-200赤道儀にて自動ガイド
CMOSカメラ:ZWO ASI2600MC Pro (冷却温度-10℃)
撮影地:福島県田村市・仙台平

カメラ設定:記録フォーマット…16bit FITS→16bit TIFF(4176×4176)変換
撮像サイズ…15.7×15.7mm,ゲイン…100



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Cygnus Wall付近の拡大画像

撮影日時:2022年4月8日 26:59から28:11にかけての8分露出10コマをコンポジット
光学系:タカハシ16cmイプシロン (530mm, F3.3)
アイダスLPS-D1光害カットフィルタ使用
タカハシJP赤道儀+SBIG STVにて完全自動ガイド
CMOSカメラ:ZWO ASI2600MC Pro (冷却温度-20℃)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…16bit FITS→16bit TIFF(6248×4176)変換
撮像サイズ…23.5×15.7mm,ゲイン…100



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北アメリカ星雲周辺の広域画像

撮影日時:2015年7月11日 23:48から25:21にかけての5分露出4コマコンポジットの
4フレームをモザイク合成
光学系:BORG 60ED, レデューサ使用 (f=245mm, F4.1)
アイダスLPS-P2-FF光害カットフィルタ使用
タカハシEM-200赤道儀にて自動ガイド
デジタルカメラ:キヤノンEOS Kiss X5 (クリアフィルタ改造)
撮影地:長野県小海町・八千穂高原

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(5184×3456)変換
CCD感度…ISO1600相当



NGC7000/散光星雲,タイプ4 E
赤経20h 58m 48.0s (2000.0)
赤緯+44°20' 00" (2000.0)
見かけサイズ120×100'
実サイズ90×75光年
等級 -
距離2590光年
その他のIDSh2-117, LBN373
IC5070/散光星雲,タイプ1 E
赤経20h 51m 00.0s (2000.0)
赤緯+44°00' 00" (2000.0)
見かけサイズ60×50'
実サイズ40×33光年
等級 -
距離2590光年
その他のIDIC5067, LBN 353
撮影メモ: はくちょう座の尻尾にあたるデネブから3度ほど東に拡がる散光星雲です。 写真を見ればわかるように,その形が北アメリカ大陸そっくりなことからこの愛称で呼ばれます。 カナダから北の部分はないにしても,メキシコ湾,フロリダ半島,ユカタン半島まであきれるほどそっくりで,偶然にしては出来過ぎだとつくづく思います。 また,この北アメリカ星雲のすぐ右隣には,やはりその形がそっくりなことから,ペリカン星雲(IC5067〜70)という,これまたユニークな名前の星雲がくっついています。
赤い北アメリカ星雲の美しさは,写真に撮って初めて味わえるものですが,空の条件さえよければ,双眼鏡でおぼろげな輪郭を認めることができます。
2枚目の画像は,北アメリカ星雲のメキシコ・中米に相当する部分のクローズアップです。 この辺りには星間ガスの立体的な構造が顕著に見られ,星の形成が星雲中で最も活発に行われている領域と考えられており,「Cygnus Wall」と呼ばれています。
3枚目の画像は,北アメリカ星雲とその周辺に分布する星雲を含む,約9度×6度の範囲を捉えたものです。 画面右上の輝星がはくちょう座のデネブです。北アメリカ星雲,ペリカン星雲(IC5070)の南部にはIC5068などの散光星雲が見られ, 東方にはSh2-119などの極めて淡い星雲が広がっていることがわかります。
北アメリカ星雲付近の天体分布 北アメリカ星雲付近の星雲・星団

※イタリック体は散開星団を示す




網状星雲(NGC6992-5)

NGC7008


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