秋の星雲・星団めぐり
NGC663, M103付近(カシオペヤ座の散開星団)



撮影日時:2016年11月5日 25:36から26:16にかけての4分露出10コマをコンポジット
光学系:タカハシ16cmイプシロン (530mm, F3.3)
アイダスLPS-P1光害カットフィルタ使用
タカハシJP赤道儀+SBIG STVにて完全自動ガイド
デジタルカメラ:キヤノンEOS 6D (改造)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(5472×3648)変換
感度…ISO3200相当



NGC663/散開星団,タイプe, II 3 r
赤経01h 46m 0.0s (2000.0)
赤緯+61°15' 00" (2000.0)
見かけサイズ11'
実サイズ8光年
星数
等級7.1等
距離2570光年
M103 (NGC581)/散開星団,タイプd, II 2 m
赤経01h 33m 11.9s (2000.0)
赤緯+60°42' 00" (2000.0)
見かけサイズ5'
実サイズ6光年
星数25
等級7.4等
距離3740光年
撮影メモ: カシオペヤ座の東側の2つの星,δ星とε星の中間あたりには,双眼鏡で見やすいいくつかの散開星団が散らばっています。写真の右下の輝星がδ星です。 カシオペヤ座は北天の星座なので,最も見やすくなったときは北に向かって眺めることになります。よってこの写真とは逆さまになります。
写真の中央やや左上に捉えた大型の散開星団はNGC663で,1分ほどの範囲内に微光星がぎっしり集まっています。望遠鏡で眺めると三角形に星が集まっているのがわかります。 NGC663の右隅に見えるやや小さな散開星団がM103です。NGC663の方が見やすく,なぜこちらがメシエ天体になっているのか不思議な気がします。 最後に,写真の左上に見える2つの小さい散開星団は,右がNGC654,左がIC166です。 このあたりにはとても紹介しきれないほどたくさんの星団が潜んでいます。双眼鏡で天の川の流れをざっとたどるだけで,次々に視野に飛び込んできます。




NGC457

NGC752


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