夏の星雲・星団めぐり
NGC6334, NGC6357(出目金星雲と彼岸花星雲,さそり座)


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撮影日時:2011年7月5日 23:06から23:21にかけての5分露出4コマをコンポジット
光学系:タムロンSP 300mmF2.8 (絞りF2.8開放)
アイダスLPS-P2光害カットフィルタ使用
タカハシEM-200赤道儀にて自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD50 (改造)
撮影地:福島県古殿町・三株高原

カメラ設定:記録フォーマット…12bit CCD-RAW→16bit TIFF(3008×2000)変換
CCD感度…ISO800相当



NGC6334/散光星雲,タイプE
赤経17h 20m 30.0s (2000.0)
赤緯-35°43' 00" (2000.0)
見かけサイズ46.5×22.0'
実サイズ74×35光年
等級 -
距離5500光年
その他のIDSh2-8, RCW127
Gum 64
NGC6357/散光星雲,タイプE
赤経17h 24m 35.9s (2000.0)
赤緯-34°09'59" (2000.0)
見かけサイズ31.8×30.0'
実サイズ57×53光年
等級 -
距離6200光年
その他のIDSh2-11, RCW131
Gum 66
撮影メモ: さそりの毒針の先にある,2度の離角で並んだユニークな形の2つの散光星雲です。 東側にはM6, M7の2つの大型の散開星団も隣接していて,天の川の微光星をバックに大変賑やかな領域です。 ただ南中高度が低いため,日本から好条件で撮影するのは難しい対象です。
右下のNGC6334は3つの円形の光芒と,筆で掃いたような淡い部分からなり,その形から日本では「出目金星雲」という愛称があります。 3つの光芒が猫の足の肉球のようにも見えることから,欧米では"Cat's paw Nebula"と呼ばれて親しまれています。
左上のNGC6357は50分ほどの広がりを持つ散光星雲で,全体の形が花のように見えることから,日本では「彼岸花星雲」と呼ばれることがあります。 写野に捉えるには,さそりの尻尾のκ星とλ星を結び,λ星の方向(北西)へ2倍延長することで見当をつけます。

出目金星雲(NGC6334)クローズアップ
彼岸花星雲(NGC6357)クローズアップ





NGC6309

キャッツアイ星雲(NGC6543)


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