冬の星雲・星団めぐり
NGC1999とハービック・ハロー天体(オリオン座の反射星雲)



撮影日時:2013年11月29日 24:14から24:56にかけての6分露出8コマをコンポジット
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン,レデューサ使用 (1600mm, F6.3)
バーダープラネタリウムMoon&Skyglowフィルタ使用
ミードLX200赤道儀+Pictor 201XT にて完全自動ガイド
デジタルカメラ:キヤノンEOS Kiss X5 (クリアフィルタ改造)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(5184×3456)変換
感度…ISO3200相当



NGC1999/反射星雲,タイプ1 E
赤経05h 36m 30.0s (2000.0)
赤緯-06°42' 00" (2000.0)
見かけサイズ約1'
実サイズ0.9光年
等級10.0等
距離1500光年
その他のIDIC427-428, LBN979
撮影メモ: オリオン大星雲(M42)のわずか1度南南東に位置する小型の反射星雲がNGC1999です。星雲全体の視直径は約1分ほどしかありません。
この星雲は,背景の光っている星雲の手前に暗黒星雲の塊があり,まるでリングのような形をしていることがわかります。 星雲の東側にV380という生まれたての10.5等級の星がくっついており,この星の光を受けてNGC1999全体が輝いています。 2000年1月にハッブル宇宙望遠鏡(HST)がNGC1999の見事な画像を撮影し,この目立たない天体を一躍有名にしました。 太陽系からの距離は約1500光年,オリオン・アソシエーションの中に位置しています。
このNGC1999の2分ほど南に離れたあたりに,かすかな赤い星雲があります。 ここには生まれたての恒星のグループとそれを囲む濃密な星間ガスがあり,これらの星のエネルギーによって2つのジェット状の構造がそれぞれ反対方向に噴き出しています。 こういった天体は1950年ごろ,ハービック(George Herbig) とハロー(Guillermo Haro)の二人の天文学者により初めて見出され,「ハービック・ハロー天体 (Herbig-Haro object: HH)」と呼ばれています。 ガスの噴出速度が秒速数100kmにも及ぶ,非常に活動的な天体です。これは初めて発見されたハービック・ハロー天体で,HH1, HH2という番号が与えられています。 現在,全天には多数のHH天体が確認されています。

NGC1999付近の拡大画像 NGC1999付近の拡大画像

 NGC1999の南に位置する一対のガス状天体がHH1とHH2。




NGC1973

NGC2022


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