秋の星雲・星団めぐり
M33(さんかく座の系外星雲)


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撮影日時:2011年11月27日 23:26から23:56にかけての10分露出4コマをコンポジット
光学系:タカハシ16cmイプシロン (530mm, F3.3)
Astronomik CLS-CCDフィルタ使用
タカハシJP赤道儀+SBIG STVにて自動ガイド
デジタルカメラ:キヤノンEOS Kiss X4 (改造)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(5184×3456)変換
CCD感度…ISO1600相当



M33 (NGC598)/系外星雲,タイプSA(s)cd II-III
赤経01h 33m 50.9s (2000.0)
赤緯+30°39' 37" (2000.0)
見かけサイズ70.8×41.7'
視線速度-46km/s
等級6.7等
距離260万光年
所属する銀河群局部銀河群
その他のIDUGC1117, MCG5-4-69,
PGC05818
撮影メモ: アンドロメダの左足の足元に相当するところにある,満月の2倍ほどの大きな系外星雲です。 距離は約260万光年,アンドロメダ大星雲と同様に,我々の銀河系とともに局部銀河群を構成する主要メンバーのひとつです。 眼視光度は約6.7等ですが,最高の条件の空のもとでは,何とか肉眼で見ることができます。 双眼鏡では,淡い大きな楕円形の光のシミのように見えますが,渦巻き構造まで認めるのは難しいでしょう。
典型的な渦巻き銀河をほぼ真上から見下ろす格好をしており,我が銀河系もM33とよく似た姿をしているのではないかと考えられています。 大望遠鏡により,この中の散光星雲や球状星団なども多数発見されており,詳しい研究がなされています。



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M33のクローズアップ

撮影日時:2023年12月8日 21:57から22:53にかけての8分露出8コマをコンポジット
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン,レデューサ使用 (1600mm, F6.3)
アイダスLPS-P1光害カットフィルタ使用
ミードLX200赤道儀+Lacerta M-GEN にて完全自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD810A
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(4080×4080)変換
撮像サイズ…20×20mm
感度…ISO4000相当,ホワイトバランス…太陽光



NGC595/散光星雲,タイプE
赤経01h 33m 34.0s (2000.0)
赤緯+30°41' 36" (2000.0)
見かけサイズ0.8×0.7'
実サイズ約700光年
等級 -
距離260万光年
その他のID -
NGC604/散光星雲,タイプE
赤経01h 34m 32.7s (2000.0)
赤緯+30°47' 02" (2000.0)
見かけサイズ1.5'
実サイズ1500光年
等級 -
距離260万光年
その他のID -
撮影メモ: M33は近距離に位置するのに加えてほぼ真上から見下ろすフェイスオン銀河のため,その腕に沿って散らばる多くのHα星雲を見ることができます。 そのいくつかにはカタログ番号が与えられています。最も目立つNGC604はM33の中心から北東に約12分離れた腕の中に位置し,見かけの大きさは1.5分ほどあります。 これは局部銀河群に属する銀河が含むHα領域で最大のものと考えられており,実直径は1500光年にもおよび,銀河系内のオリオン大星雲(M42)の40倍にもなります。 この写真では番号が付いていないものも含め,様々な大きさ・形状の星雲の分布の様子を把握することができます。




M31(アンドロメダ大星雲)

M74


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