秋の星雲・星団めぐり
M2(みずがめ座の球状星団)



撮影日時:2019年7月29日 26:24から26:40にかけての3分露出6コマをコンポジット
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン,レデューサ使用 (1600mm, F6.3)
バーダープラネタリウムMoon&Skyglowフィルタ使用
ミードLX200赤道儀+Lacerta M-GENにて完全自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD810A
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(4080×4080)変換
撮像サイズ…20×20mm
感度…ISO4000相当,ホワイトバランス…太陽光



M2 (NGC7089)/球状星団,タイプII
赤経21h 33m 30.0s (2000.0)
赤緯-00°49' 00" (2000.0)
見かけサイズ8.2'
実サイズ104光年
等級6.3等
距離52,000光年
撮影メモ: 天馬ペガススの頭から南に下ったところ,みずがめ座の領域内にある球状星団M2(NGC7089)です。 明るさは約6等で,加えてこのあたりは明るい星が少ないので,空が十分に暗ければ,星団の存在自体は肉眼でも何とかわかります。 探すのはみずがめ座α星から約8度真西へたどるのが簡単です。
視直径は約13分あります。中心部の星の密集度はかなり高く,この写真では完全につぶれてしまっています。 眼視で周辺部の個々の星を認めるだけでも,口径10cm以上の望遠鏡が必要です。 大気の揺らぎがとても少ない夜でない限り,ぼやけた星雲状に見えるでしょう。
このM2から約13度真北にさかのぼったところに,見かけが非常にそっくりな球状星団M15が見つかります。 星の密集度はM15の方がやや低いようです。これら秋の夜空の2星団を見比べてみると面白いでしょう。 M2までの距離は,約5万2000光年と見積もられています。




Kemble's cascade

M15


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