冬の星雲・星団めぐり
ガム星雲(とも座〜ほ座の超新星残骸)



撮影日時:2014年12月20日 26:49から27:18にかけての3分露出10コマをコンポジット
光学系:シグマ18-35mm F1.8 DC HSM (f=35mm, 絞りF2.8)
Astronomik CLS-CCDフィルタ使用
ビクセンアトラクス赤道儀にて自動ガイド
デジタルカメラ:キヤノン EOS Kiss X4 (改造)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(5184×3456)変換
感度…ISO800相当



ガム星雲/超新星残骸
赤経08h 34m (中心部の概略位置)
赤緯-45°00’(中心部の概略位置)
見かけサイズ40×90°
実サイズ950光年
等級 -
距離1500光年(中心),300光年(末端)
撮影メモ: 冬の南の低空,とも座からほ座にかけての天の川の中には,差し渡しが40×90°にも及ぶ極めて大きな「ガム星雲」が広がります。 この星雲を研究した天文学者の名をつけたこの天体は,1万〜3万年前に爆発した超新星の残骸と考えられています。 日本ではこの星雲の北半分のみを見ることができますが,地平線ぎりぎりにしか姿を見せないため,好条件で撮影するにはかなりの難物です。
この写真はとも座とほ座の境界付近を捉えたもので,ガム星雲の北東部の一部が写っています。 画面中央部に比較的明るい円形の領域がありますが,ここにはGum17という番号が付いています。 あまりに大きな星雲のため,領域ごとに番号が割り振られています。ガム星雲の全体はリング状で,規模を極めて大きくした網状星雲のような印象です。

ガム星雲周辺の星座 ガム星雲周辺の星座



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ガム星雲中心部(Gum 17付近)

撮影日時:2021年2月6日 23:50から24:47にかけての3分露出20コマをコンポジット
光学系:AFズームニッコール80-200mmF2.8ED (f=135mm, 絞りF4.0)
Astronomik CLS-CCD-FFフィルタ使用
タカハシJP赤道儀にて自動ガイド
デジタルカメラ:キヤノン EOS 6D (改造)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(5472×3648)変換
撮像サイズ…35×24mm,感度…ISO2000相当



Gum 15/散光星雲,タイプE
赤経08h 44m 36.0s (2000.0)
赤緯-41°17' 00" (2000.0)
見かけサイズ20.0'
実サイズN/A
等級 -
距離N/A
その他のIDRCW 32
Gum 17/散光星雲,タイプE
赤経08h 49m 00.0s (2000.0)
赤緯-42 00' 00" (2000.0)
見かけサイズ95.0×80.0'
実サイズN/A
等級 -
距離N/A
その他のIDRCW 33
撮影メモ: 1枚目の写真のガム星雲中央部,ほ座λ星のすぐ西に位置するひときわ濃いHα星雲であるGum 15, Gum 17付近を望遠レンズで捉えたものです。 Gum 15は視直径20分ほどで最も濃い星雲で,そのすぐ南東に差し渡し90分ほどのGum 17が位置します。 やや淡い円形のGum14,フィラメント状のGum12が,Gum15のそれぞれ北西,南西に広がっています。
この写真は焦点距離180mm相当にトリミングしています。

ガム星雲中心部 ガム星雲中心部の天体分布




メデューサ星雲

Red Rectangle


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