冬の星座案内
ベテルギウスの減光(2020年1月)



撮影日時:(左)2019年10月4日 24:19から24:25にかけての2分露出6コマをコンポジット
(右)2020年1月29日 20:53から20:57にかけての2分露出5コマをコンポジット
光学系:AFズームニッコール24-85mm (f=50mm, 絞りF4.0)
ケンコーPROソフトン[A]フィルタ使用
アイベルCD-1ポータブル赤道儀にて自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD810A
撮影地:茨城県ひたちなか市平磯

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(7360×4912)変換
撮像サイズ…FXフォーマット(36×24mm)
感度…ISO1600相当,ホワイトバランス…太陽光



撮影メモ: 2019年暮れから2020年初めにかけて,オリオンの右肩にあたる赤いα星・ベテルギウスがふだんより1等級以上暗くなる現象が観測されました。 この組写真は2019年10月と2020年1月に同一の機材でオリオン座を撮影したものです。 ベテルギウスは0.0〜1.3等の範囲で明るさが変わる変光星ですが,2020年1月末には1.55等まで暗くなり,オリオン座γ星(ベラトリクス,1.64等)とほぼ同じ明るさとなりました。 これほどの減光幅は約50年ぶりで,超新星爆発の前兆ではないかなど,大きな話題になりました。 2020年3月になってベテルギウスは再び増光し始めました。今回の減光の原因として,2つの周期の極小が重なったため,ベテルギウスの表面が低温のガスで覆われたため,などと考えられています。

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