秋の星雲・星団めぐり
Sh2-129(ケフェウス座の散光星雲)


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撮影日時:2019年5月4日 25:56から27:06にかけての6分露出6コマコンポジットの
2フレームをモザイク合成
光学系:タカハシ16cmイプシロン (530mm, F3.3)
アイダスLPS-V4光害カットフィルタ使用
タカハシJP赤道儀+SBIG STVにて完全自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD810A
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(7360×4912)変換
撮像サイズ…FXフォーマット(36×24mm)
感度…ISO2500相当,ホワイトバランス…太陽光



Sh2-129/散光星雲,タイプ2 E
赤経21h 15m 10.0s (2000.0)
赤緯+60°00' 00" (2000.0)
見かけサイズ60'
実サイズ23光年
等級 -
距離1300光年
撮影メモ: ケフェウス座に見られる非常に淡い散光星雲・Sh2-129です。大きな円形の散光星雲・IC1396の約4度西に位置します。 円弧状の星雲のほぼ中央に見られる2つの星を囲むように,東半分だけの半円形をしているのが特徴です。 実際にはこの半円の部分のみでなく,Sh2-129の円形の領域全体が赤いHα星雲で覆われ,中心部には非常に淡い,青いOIII成分で輝く星雲が存在します。 ケフェウス座は秋の天の川に浸っており,このようなマイナーな散光星雲が数多く分布しています。

Sh2-129周辺の星雲 Sh2-129周辺の星雲



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Sh2-129のクローズアップ (ダイオウイカ星雲)

撮影日時:2023年8月18日 24:53から27:04にかけての12分露出×8コマ
2023年9月17日 22:24から23:49にかけての12分露出×8コマ
以上の16コマをコンポジット
光学系:タカハシ16cmイプシロン (530mm, F3.3)
サイトロンQuad BP IIIフィルタ使用
タカハシEM-200赤道儀+Lacerta M-GENにて完全自動ガイド
CMOSカメラ:ZWO ASI2600MC Pro (冷却温度-10℃)
撮影地:長野県小海町・八千穂高原(8/18),福島県古殿町・三株高原(9/17)

カメラ設定:記録フォーマット…16bit FITS→16bit TIFF(6248×4176)変換
撮像サイズ…23.5×15.7mm,ゲイン…100



ダイオウイカ星雲の外形 撮影メモ: Sh2-129の中心部を,ナローバンドフィルタを付けて撮影したものです。南北に約1.1度の長さの緑色の星雲が,赤いSh2-129と重なっていることがわかります。 この星雲は極めて淡いOIII線を発しており,2011年ごろにフランスの天体写真家によって初めて紹介されて知られるようになりました。 ごく最近「発見」されたため,特定のIDはついておらず,その形状がイカのようにみえることから"Squid Nebula"という愛称で呼ばれています。 ちなみに,日本語では「ダイオウイカ星雲」の呼び名が広がっています。




Sh2-126

Sh2-132


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