秋の星雲・星団めぐり
NGC253(ちょうこくしつ座の系外星雲)


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撮影日時:2023年12月17日 18:56から19:41にかけての4分露出12コマをコンポジット
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン,レデューサ使用 (1600mm, F6.3)
アイダスLPS-P1光害カットフィルタ使用
ミードLX200赤道儀+Lacerta M-GEN にて完全自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD810A
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(4080×4080)変換
撮像サイズ…20×20mm
感度…ISO4000相当,ホワイトバランス…太陽光



NGC253/系外星雲,タイプSAB(s)c: II
赤経00h 47m 36.0s (2000.0)
赤緯-25°17' 00" (2000.0)
見かけサイズ27.5×6.8'
視線速度+251km/s
等級7.7等
距離1040万光年
所属する銀河群ちょうこくしつ座銀河群
その他のIDESO474-29, MCG-4-3-9,
UGCA13, PGC02789
撮影メモ: ちょうこくしつ座はくじら座の南に位置する,秋の目立たない星座です。 星座の形をたどるのはほとんど無理といっても言いくらいに暗い星ばかりですが,この星座にあるNGC253は秋の南の空にかかる大型の系外星雲で, 星座よりこの星雲自体の方が有名なくらいです。
探すのはくじら座の尻尾の星,β星(ディフダ:2等)から約7度南にたどれば双眼鏡でも楕円形の大きな光芒が簡単に見つかります。 長径は満月よりひとまわり小さいものの27分もあり, アンドロメダ大星雲を小型にした印象です。 中心部が楕円形に輝き,両端に向かって淡い部分がきれいに伸びている様子が見事です。8cm程度の口径があれば,星雲内部の凹凸の様子も分かってきます。 あまり倍率を上げない方が明るく見え,美しいと思います。ただ,東京での南中高度が約30度でやや低いので, 南の方向が開けているところでないと,つい見逃してしまいがちです。




NGC247

NGC300


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