夏の星雲・星団めぐり
M54, M69, M70(いて座の球状星団)



撮影日時:M54: 2018年8月17日 21:29から21:38にかけての3分露出4コマをコンポジット
M69: 2018年8月17日 21:44から21:53にかけての3分露出4コマをコンポジット
M70: 2018年8月17日 21:59から22:09にかけての3分露出4コマをコンポジット
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン,レデューサ使用 (1600mm, F6.3)
バーダープラネタリウムMoon&Skyglowフィルタ使用
ミードLX200赤道儀+Pictor 201XT にて完全自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD810A
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(4080×4080)変換
撮像サイズ…20×20mm
感度…ISO4000相当,ホワイトバランス…太陽光



撮影メモ: ここではいて座の南斗六星の南部に散らばる小型の球状星団を3つ紹介します。 球状星団は銀河系中央部の「バルジ」と呼ばれる,凸レンズ状に膨らんだ領域を取り囲むように分布しており,銀河中心が位置するいて座には,大変多くの球状星団が見られます。 いて座の面積は全天球のたった2%に過ぎませんが,その中に現在知られている球状星団の3分の1が集まっています。 メシエ番号が付いているものだけでも7個もあります。
これら3つはいずれも視直径が3分以下で,望遠鏡を使っても星雲状の姿を認められるだけです。 M54はタイプIIIで中心集光がかなり強く,M69とM70はタイプVで,この写真でも,M54よりはやや星がまばらであることがわかります。


M54 (NGC6715)/球状星団,タイプIII
赤経18h 55m 5.9s (2000.0)
赤緯-30°29' 00" (2000.0)
見かけサイズ2.1'
実サイズ55光年
等級7.3等
距離49,000光年
M69 (NGC6637)/球状星団,タイプV
赤経18h 31m 24.0s (2000.0)
赤緯-32°21' 00" (2000.0)
見かけサイズ2.3'
実サイズ68光年
等級8.9等
距離23,000光年
M70 (NGC6681)/球状星団,タイプV
赤経18h 43m 11.9s (2000.0)
赤緯-32°17' 59" (2000.0)
見かけサイズ2.5'
実サイズ59光年
等級9.6等
距離65,000光年




M28

M55


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