冬の星雲・星団めぐり
M50, Sh2-291付近(いっかくじゅう座の散開星団と散光星雲)


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撮影日時:2025年11月23日 24:57から26:17にかけての8分露出11コマをコンポジット
光学系:タカハシ16cmイプシロン (f=530mm, F3.3)
アイダスLPS-D1光害カットフィルタ使用
タカハシJP赤道儀+SBIG STVにて完全自動ガイド
CMOSカメラ:ZWO ASI2600MC Pro (冷却温度-20℃)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…16bit FITS→16bit TIFF(6248×4176)変換
撮像サイズ…23.5×15.7mm,ゲイン…100



M50, Sh2-291周辺の天体分布
M50, Sh2-291周辺の天体分布
撮影メモ: 画像の左端に見えるのは,いっかくじゅう座南部に位置する散開星団・M50です。この画像はその西部に分布する,目立たない複数の星雲を捉えています。 まず,画面右上の淡いHα星雲がSh2-291で,差し渡しは10分弱の円形をしています。ここに写っている星雲の中で最も遠くに位置し,距離は約2万7000光年と推定されています。 そして画面の上方に見える小形の星雲はNGC2316です。画像からは白色の反射星雲のようですが,赤いHα成分と混ざった形態として分類されています。 次に,画面の中央やや右側に見える星雲はLBN 1022です。差し渡しは約20分で,反射星雲とHα光を放つ赤い星雲が混ざっており,手前には複雑な構造の暗黒星雲が赤い星雲を遮っているように見えます。 リンズの発光星雲カタログ(LBN)では,実際より18分西にずれた位置が登録されていますが,この星雲がLBN 1022と認識されています。 最後に,M50の40分南西に見える円形の反射星雲がLBN 1023です。LBNの天体番号しか持ちませんが,ここに写っている星雲の中では最も明るく見えます。

M50 (NGC2323)/散開星団,タイプe, II 3 r
赤経07h 03m 12.0s (2000.0)
赤緯-08°20' 00" (2000.0)
見かけサイズ16'
実サイズ12光年
星数80
等級6.9等
距離2600光年
Sh2-291/散光星雲,タイプ5 E
赤経06h 55m 21.9s (2000.0)
赤緯-08°00' 25" (2000.0)
見かけサイズ9.4'
実サイズ75光年
等級 -
距離2万7700光年
その他のIDLBN 1020
NGC2316/反射星雲,タイプ3 E+R
赤経06h 59m 41.2s (2000.0)
赤緯-07°46' 28" (2000.0)
見かけサイズ1.5'
実サイズ1.3光年
等級-
距離3000光年
その他のIDLBN 1021
LBN 1022/散光星雲,タイプ3 E+R
赤経06h 56m 00.0s (2000.0)
赤緯-08°18' 00" (2000.0)
見かけサイズ22.0×15.0'
実サイズ19×13光年
等級 -
距離3000光年
LBN1023/反射星雲,タイプ2 E+R
赤経07h 00m 30.0s (2000.0)
赤緯-08°52' 00" (2000.0)
見かけサイズ3.0'
実サイズN/A
等級 -
距離N/A




エンゼルフィッシュ

Sh2-299, Sh2-300


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