夏の星雲・星団めぐり
セイファートの六つ子(へび座の系外星雲群)



撮影日時:2019年5月4日 26:33から27:28にかけての6分露出10コマをコンポジット
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン,レデューサ使用 (1600mm, F6.3)
バーダープラネタリウムMoon&Skyglowフィルタ使用
ミードLX200赤道儀+Lacerta M-GEN にて完全自動ガイド
デジタルカメラ:キヤノンEOS 6D (改造)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(3056×3056)変換
撮像サイズ…20×20mm,感度…ISO4000相当



NGC赤経赤緯サイズ等級
602715h 59m 10.5s+20°45' 39"0.4×0.2'14.7等
6027A15h 59m 11.5s+20°45' 15"0.7×0.5'14.9等
6027B15h 59m 14.8s+20°46' 00"0.4×0.3'15.3等
6027C15h 59m 12.1s+20°44' 47"0.8×0.2'16.0等
6027D15h 59m 13.2s+20°45' 33"0.1×0.1'15.3等
6027E15h 59m 12.7s+20°45' 47"0.8×0.4'16.5等
撮影メモ: へび座の頭の先,κ星の北東に3.5度のところに潜む密集銀河群・HCG79を捉えたものです。 NGC6027を中心に,全部で6つの小銀河が触れ合わんばかりに寄り添っています。いずれも明るさは15〜16等級で大きさは1分以下です。
このような遠方の天体までの距離は,その天体の後退速度を表す赤方偏移からハッブルの法則により計算されますが,このセイファートの六つ子のうち,Dの銀河のみ他の5つより5倍も大きな後退速度を持っています。 たまたま同じ方向に見える関連のない銀河と考えることもできますが,ハッブルの法則の普遍性が疑問視される例となりました。

セイファートの六つ子のメンバーたち




NGC5921

NGC6118


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