冬の星雲・星団めぐり
NGC2207, IC2163(おおいぬ座の系外星雲)



撮影日時:2024年3月2日 19:58から20:53にかけての6分露出10コマをコンポジット
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン,レデューサ使用 (1600mm, F6.3)
アイダスLPS-P1光害カットフィルタ使用
ミードLX200赤道儀+Lacerta M-GEN にて完全自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD810A
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(4080×4080)変換
撮像サイズ…20×20mm
感度…ISO4000相当,ホワイトバランス…太陽光



NGC2207/系外星雲,タイプSAB(r)c pec II
赤経06h 16m 22.0s (2000.0)
赤緯-21°22' 21" (2000.0)
見かけサイズ4.3×2.7'
視線速度+2728km/s
等級11.6等
距離1億2200万光年
所属する銀河群 -
その他のIDESO556-8, MCG-4-15-20
UGCA124, PGC18749
IC2163/系外星雲,タイプSB(rs)c pec
赤経06h 16m 27.7s (2000.0)
赤緯-21°22' 31" (2000.0)
見かけサイズ3.0×1.2'
視線速度+2798km/s
等級12.6等
距離1億2200万光年
所属する銀河群 -
その他のIDESO556-9, MCG-4-15-21
UGCA125, PGC18751
撮影メモ: おおいぬ座の西部に位置する2つの銀河です。おおいぬ座β星から南西に3.5度離れたところに見つけることができます。 とはいっても2つとも11等級の淡い銀河のため,眼視で観察するには口径20cm以上の大型の望遠鏡が必要です。
写真の右がNGC2207,そして左側がIC2163です。冬の天の川からは外れたところですが,周りには極めて多くの微光星が見られます。 このペアは実際に近接して重力的な相互作用を及ぼしあっており,からす座のアンテナ銀河などに代表される,衝突銀河ペアと考えられています。 ハッブル宇宙望遠鏡で鮮明な画像が得られており,互いの重力によって,渦巻構造が歪められている様子が捉えられています。




NGC2188,Abell3381

NGC2217


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