冬の星雲・星団めぐり
M1(かに星雲,おうし座)


写真をクリックすると拡大画像が表示されます。

撮影日時:2020年12月10日 20:36から21:03にかけての3分露出10コマをコンポジット
光学系:タカハシ16cmイプシロン (530mm, F3.3)
アイダスLPS-D1光害カットフィルタ使用
タカハシJP赤道儀にて自動ガイド
CMOSカメラ:ZWO ASI183MC
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…32bit FITS(2×2ビニング)→16bit TIFF(1400×1400)変換
撮像サイズ…6.7×6.7mm,ゲイン…300



M1 (NGC1952)/超新星残骸 *
赤経05h 34m 30.0s (2000.0)
赤緯+22°01' 00" (2000.0)
見かけサイズ6×4'
実サイズ12.6×8.34光年
等級8.4等
距離7200光年
* 惑星状星雲(タイプVI)に分類することがある。
撮影メモ: おうしの右の角の先端にあたるζ星の北西約1.5度のところにある,視直径6分ほどの超新星残骸です。 距離は7200光年,大望遠鏡で撮影すると中心から触手のような筋が伸び,かにの姿を連想させることからこの名がありますが, 小望遠鏡ではそこまでは見えません。真ん中で折れ曲がり,むしろ「佐渡島」のような姿を楽しむことができます。
このかに星雲は,いまから900年以上前の西暦1054年,一つの恒星がその一生を終え,超新星爆発を起こした名残であることが知られています。 当時,この超新星は金星に匹敵するほど明るくなり,1ヶ月ほどは昼間でも見ることができたことが記録に残っています。 日本でも鎌倉時代の歌人,藤原定家が書いた「明月記」という日誌の中に記述が見られます。

M1と土星のランデブー




M42(オリオン大星雲)


御意見,御感想をお聞かせください。 →メールはこちらまで・・・

Copyright(c) 2020 by Naoyuki Kurita, All rights reserved.
ホームページ 冬の星雲・星団写真集 おうし座