第3〜第4接触時の白色光とHα光の比較 (2012/6/6)



撮影日時:2012年6月6日,時刻は写真中に記載
光学系(上段,白色光):ボーグ45EDII+LV25mmアイピース(13倍)でコリメート撮影 (合成f=793mm)
ND400+ND8+ND4フィルタ使用(適宜変更)
(下段:Hα光):コロナドSolarMax40+ナグラーtype5 16mmアイピース引伸法 (合成f=1025mm, F26.0)
タカハシEM-200赤道儀にて自動ガイド
デジタルカメラ:キヤノンiVIS HF M41(白色光),キヤノンEOS Kiss X4 (改造)(Hα光)
撮影地:新潟県上越市・たにはま公園

カメラ設定(白色光):画質モード…MXP(24Mbps),撮影モード…絞り優先マニュアル
レンズ…f=61mm (35mmフィルム換算 f=436mm),絞りF3.0開放
※キャプチャしたJPEG画像各30コマ(1秒分)をRegistax 5.0でスタック

カメラ設定(Hα):記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(5184×3456)変換
CCD感度…ISO800相当



撮影メモ: 2012年6月6日の金星の太陽面通過の第3接触直後の13:31:04(左列)と第4接触直後の13:47:30(右列)に,通常の白色光(上段)とHα光(下段)で撮影した比較画像です。
第3接触直後,白色光による画像では,金星の一部はすでに太陽面の外に出ていますが,Hα光による画像では,まだ金星が完全な円形に見えています。 このとき,金星は太陽を取り囲む彩層の外縁にはまだ到達していないため,このような違いが観測されます。 同様に第4接触直後には,白色光画像では当然ながら金星(矢印の箇所)はほぼ完全に太陽面の外に出ていますが,Hα画像では金星の一部がまだ彩層にかかっていることがわかります。 このため,Hα太陽望遠鏡では数分間長く金星像を確認することができました。




Hα光による金星の太陽面通過

金星の太陽面通過時のオレオール現象(2012/6/6)


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