2007/11/3夕方〜11/4早朝のホームズ彗星



1600mm直焦点(9時間の変化)

撮影日時:(左)2007年11月3日 19:22から19:58にかけての1分露出×7コマ+4分露出×6コマ
(右)2007年11月3日 27:54から28:37にかけての1分露出×8コマ+4分露出×8コマ
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン,レデューサ使用 (1600mm, F6.3)
ミードLX200赤道儀+Pictor 201XT にて完全自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD80 (改造)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…12bit CCD-RAW→16bit TIFF(3872×2592)変換
CCD感度…ISO1600相当




530mm直焦点

撮影日時:2007年11月3日 21:15から21:32にかけての
15秒×4コマ(ISO800)+3分×4コマ(ISO1600)をコンポジット
光学系:タカハシ16cmイプシロン (530mm, F3.3)
タカハシJP赤道儀にて自動ガイド
デジタルカメラ:フジフイルムFinePix S2Pro
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…12bit CCD-RAW→16bit TIFF(3024×2016)変換
ホワイトバランス・・・オート




ホームズ彗星のイオンテイル

 上の写真の青チャンネルを反転強調処理したもの




200mm望遠(ホームズ彗星と散開星団Mel.20)

撮影日時:2007年11月3日 19:24から19:35にかけての1分露出8コマをコンポジット
光学系:AFズームニッコールED 80-200mmF2.8 (200mm, 絞りF2.8開放)
ミードLX200赤道儀にて自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD70 (改造)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…12bit CCD-RAW→16bit TIFF(3008×2000)変換
CCD感度・・・ISO800相当



撮影メモ: 1枚目の写真は11/3の夕方から翌4日の早朝にかけて,9時間の間隔をおいて撮影したホームズ彗星のクローズアップです。 正確に測定すると,コマの視直径が13.77分から14.33分へ約4%増加しています。また,コマの内部にドーナツ状に暗い構造が見られます。 これはコマの内部が均一ではなく,バースト時に放出された彗星物質が球殻状に広がっており,この球殻内部が中空であるためと考えられます。
この晩は月明の影響がなく,かつ良好な透明度に恵まれたため,コマの外側のイオン成分の広がりも十分に観測できました。 2枚目の写真から測定される青緑色のイオン成分の直径は約36分あり,月の視直径を上回っています。 また,この写真の青チャンネルを反転強調処理すると,彗星の南〜西の方向に,極めて淡い幾筋ものイオンテイルが伸びている様子がわかります。 ぼんやりしたイオン成分の広がりは,20cm F6ニュートン反射に40倍をかけた眼視観測でも認めることができました。




2007/11/7のホームズ彗星

2007/11/3早朝のホームズ彗星


御意見,御感想をお聞かせください。 →メールはこちらまで・・・

Copyright(c) 2007 by Naoyuki Kurita, All rights reserved.
ホームページ 彗星写真集