やぎ座からみずがめ座にかけて広がる４つの星宿達です。このあたりは明るい星が少ないため，その様子を表現する名前が付けられています。

　やぎ座に相当する位置にあるのが牛宿です。牛の首を表すもので，七夕で有名な牽牛星（彦星）と関連があります。この牛宿を「牽牛」と呼ぶこともあります。
　女宿はみずがめ座の一部にある小さな星宿です。西隣の牛宿に対して，こちらは七夕の織女に対応します。
　次の２つの星宿，虚宿と危宿は，現在のみずがめ座とペガスス座の一部で，北方七宿を代表する星宿です。星の数が少なく，空虚なさまを表現します。 虚宿と危宿を表す５つの星を結んだ五角形が，北方七宿の獣神，玄武（黒亀）の亀甲をかたどっていると考えられています。