冬の天の川と対日照



撮影日時:2009年11月19日 24:38から25:24にかけての6分露出8コマをコンポジット
光学系:シグマ15mm EX フィッシュアイF2.8,絞りF3.3
アイダスLPS-P2-FF光害カットフィルタ使用
ケンコースカイメモ赤道儀にて自動ガイド
デジタルカメラ:ニコンD80 (改造)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

カメラ設定:記録フォーマット…12bit CCD-RAW→16bit TIFF(3872×2592)変換
CCD感度…ISO800相当



撮影メモ: 賑やかな冬の星座が現れたころ,南の空を魚眼レンズで撮影しました。 画面の左側には,淡い冬の天の川が流れています。
写真の右下,ちょうどプレアデス星団の南あたりをよく見ると,直径20度ほどの極めて淡い円形の光芒が存在することがわかります。 低空の光害にかき消されそうな頼りない光ですが,これは「対日照(たいじつしょう)」と呼ばれ,太陽の正反対(対日点)の位置に現れます。 太陽系内に分布するちりが太陽光を散乱しているもので,後方散乱による光が他の角度よりも強いため,このように対日点付近が明るく見えます。
対日照の光は,天の川や黄道光に比べて非常にかすかなため,日本で観測することは年々難しくなっています。 背景に天の川がない秋(9月下旬〜11月)か晩冬(1月下旬〜2月)が見るチャンスです。

対日照の反転画像 対日照の反転画像

 上の写真を反転強調処理したもの。
2本の線が交わるあたりに対日照の淡い光が認められる。




冬の天の川と黄道光

全天魚眼による冬の天の川


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