2000/7/22の1999S4リニア彗星


撮影日時：2000年7月22日 20:49, 21:02から各10分，20分露出
2コマをコンポジット処理
光学系：タカハシ16cmイプシロン (530mm, F3.3)
タカハシEM-200赤道儀にて彗星核ガイド
カメラ：ビクセンVX-1
フィルム：エクタクロームE200 (+1増感)
撮影地：長野県南牧村，獅子岩駐車場


撮影メモ： 地球最接近を迎えたころのリニア彗星です。夕方の北西の空，北斗七星のすぐ南に位置し，6等級で双眼鏡で30分ほどに伸びた尾も確認できました。 透明度の悪い悪条件下での撮影のため明瞭ではありませんが，尾はダストテイルとイオンテイルの2本に分かれて伸びています。
この数日後，リニア彗星の核が大規模な爆発を起こして完全に崩壊し，1ヶ月以内に消滅する可能性があるとのニュースが報じられました。 この日以降，悪天候に阻まれて撮影ができなかったので，この写真が私にとって，リニア彗星の「最後の姿」ということになりました。

　※彗星の核を追尾したため，まわりの星が彗星の移動の分だけ流れています。 この光跡が円弧を描いていますが，これは雲のため赤道儀の極軸合わせができず，視野回転を起こしているためです。完全に極軸が合っていれば，星はほぼ直線に流れます。


2001/7/1の2001A2リニア彗星
2000/7/16のリニア彗星


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