1997/3/9早朝のヘールボップ彗星
撮影日時:
1997年3月9日 3:45〜3:50(露出5分)
光学系:
タカハシ16cmイプシロン(530mm, F3.3)
タカハシEM-200赤道儀にて自動ガイド
カメラ:
ビクセンVX-1
フィルム:
フジカラー SuperG Ace400
撮影地:
長野県原村
撮影メモ:
午前3時過ぎ,北東方向の八ヶ岳連峰の稜線からサーチライトのような白い光線が垂直に伸びているのに気付きました。 光線はみるみる長くなり,ヘールボップのダストテイルであることがわかりました。 ほどなく彗星のコマが顔を出し,観測地に来ていた20人以上の天文ファン達から歓声が上がりました。
この日のヘールボップ彗星は,はくちょう座のデネブから東南東へ18度ほど離れた,とかげ座の中にいます。 全光度は約0等,こと座のベガとほぼ同じ明るさです。彗星の日心距離は約1天文単位(1億5000万km)まで迫りました。 3/23の地球最接近をひかえ,尾もますます長く,太くなっていきます。
この日は午前3時頃までほぼ快晴だったものの,彗星の高度が高くなるにつれて天候が悪化してしまいました。 この写真も雲が通過する中の強行撮影で,天気さえ良かったら,もっと尾が長く写っていたはずです。
太平洋に浮かぶヘールボップ
ヘールボップ彗星と北アメリカ星雲
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