【簡単な説明】 写真の上半分は,2017年8月21日に米国・オレゴン州で観測した皆既日食において,最大皆既をはさむ約25分間の太陽の日周運動に伴う動きを左から右へ,3分間隔で並べたもの。
そして下半分は,皆既中に全周魚眼レンズで撮影した空の画像を,上下方向は高度0°から80°,左右方向は南を中央にして約300°の範囲を直交座標に変換したもの。
南東の方向に皆既中の太陽があり,その右上には金星の光点が見える。太陽の下部に,逆三角形の影が低空に伸びているが,これが地球に落ちる月の影(本影錐)である。
皆既中は,全周の低空が夕焼けのように明るい状況が観測された。
【撮影条件】 管理者用ID: 17n13-193〜17n15-36, 17n16-136
撮影日時…(皆既食経過)2017年8月21日 10:06:40から10:31:00にかけての1/4000秒露出(ISO400)8コマ(部分食)と
1/125秒露出(ISO800)の2コマコンポジット(皆既食)の9フレームを合成
※部分食はバーダープラネタリウム アストロソーラーフィルタ使用
(本影錐)2017年8月21日 10:19:16, 1/2秒露出,直交座標に展開
光学系…(皆既食経過)ボーグ60ED+フラットナーで直焦点撮影 (378mm, F6.3)
アイベルCD-1ポータブル赤道儀にて自動ガイド
(本影錐)シグマ4.5mm EX サーキュラーDC (絞りF2.8開放),固定撮影
デジタルカメラ…(皆既食経過)ニコンD810A (14bit CCD-RAW形式で記録)
(本影錘)ニコンD50(フィルタ交換改造, ISO200, 12bit CCD-RAW形式で記録)
撮影地…アメリカ合衆国・オレゴン州セーラム市内