ウォルフ黒点相対数一覧の凡例
- 北極方向角(P) … 天球の北の方向を基準にした,太陽の自転軸の傾きです。左に傾いていれば+,右に傾いていれば−の数値です。年間を通して約±26°の範囲で変動します。
- 日面中央緯度(B0) … 太陽の自転軸の視線方向の傾きを示します。北半球が多く見えているときに+,その逆のときに−になります。年間を通して±7.4°の間で変動します。
- 日面中央経度(L0) … 太陽の子午線を基準に東回りに0〜360°まで割り振った太陽面経度の,中央部での値です。1日に約13.2°ずつ減っていき,約27.3日でもとの数値に戻ります。
- 修正ウォルフ黒点相対数(R')は,R' = k (10 g' + f ) より北半球・南半球に分けて求めています。
k … 観測機材・観測者間の数値のずれの補正係数。本観測では k = 1 としています。
g' … Hα画像で確認された活動領域の数
f … 白色光画像で確認された黒点の総数(半暗部の数を含む)
※本観測では,黒点を伴わない活動領域を,「黒点数0の黒点群」として相対数R'に含める独自の集計方法を採っています。公式な黒点相対数と定義が異なるため,単純比較はできない点に留意下さい。
活動領域(黒点群)一覧の凡例
- 番号 … 観測者が2007年5月から割り振った通し番号です。Nは北半球,Sは南半球に出現した活動領域を表します。
- NOAA A. R. (Active Region) … NOAA(アメリカ海洋大気庁)による活動領域番号です。各画像中の活動領域には,この番号を明記しています。
N/A (Not Assigned)は,本観測で確認したものの,NOAAで確認されなかった活動領域であることを意味します。
- 出現位置 … 各活動領域の中央部の太陽面経度と緯度を示しています。
- タイプ … 黒点群の形状と規模に応じた,チューリッヒ分類を示しています。
A … 単一,または少数の黒点の集まりで,半暗部がなく双極性を示さないもの。
※黒点を伴わない活動領域は,本観測独自の扱いとしてAに分類しています。
B … 2つ以上の小黒点から形成され,半暗部がなく双極性を示すもの。
C … 双極性の黒点群で,一方の主黒点に半暗部が存在するもの。
D … 双極性の黒点群で,両方の主黒点が半暗部を持ち,少なくとも一方の主黒点の形状が単純なもの。東西の広がりは太陽面経度で10度以下。
E … 大形の双極性黒点群で,両方の主黒点が半暗部を持ち,主黒点間に多数の小黒点が分布するもの。東西の広がりは太陽面経度で10度を超え15度以下。
F … 特に大形の双極性,または複雑な構造の黒点群。東西の広がりは太陽面経度で15度を超えるもの。
G … 大形の双極性黒点群で,両方の主黒点間に小黒点が分布せず,東西の広がりが太陽面経度で10度を超えるもの。
H … 半暗部を持つ単極性黒点で,直径が太陽面経度で2.5度を超えるもの。
J … 半暗部を持つ単極性黒点で,直径が太陽面経度で2.5度以下のもの。
- 最大広がり … 黒点群が最も発達したときの太陽面の経度と緯度の範囲を示しています。
- 最発達時観測日 … 黒点数が最大となった日を示し,その日の観測画像ページにリンクしています。
観測日数が1日のみの場合は空欄です。
黒点数が複数日に渡って最大値を持つ場合は,中央子午線に最も近い観測日を示しています。