春の星座案内 |
撮影日時: | 2020年3月20日 24:07から24:33にかけての5分露出6コマをコンポジット |
光学系: | AFズームニッコール24-85mm (f=24mm, 絞りF4.0) |
アイダスLPS-P2-FF光害カット+ケンコーPROソフトン[A]フィルタ使用 | |
タカハシEM-200赤道儀にて自動ガイド | |
デジタルカメラ: | キヤノンEOS Kiss X5 (クリアフィルタ改造) |
撮影地: | 山梨県北杜市大泉町 |
カメラ設定: | 記録フォーマット…14bit CCD-RAW→16bit TIFF(5184×3456)変換 |
感度…ISO800相当 |
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撮影メモ:
北斗七星の柄のカーブを延長していくと,春の宵の天頂近くにかかるオレンジ色のアークツルス
にたどり着きます。このカーブをさらに伸ばすとおとめ座のスピカに至り,「春の大曲線」と呼ばれます。
アークツルスを中心に作られる,「のし紙」のような形の星の並びがうしかい座です。 α星アークツルスは-0.1等星,全天で3番目に明るい恒星です。「熊の番人」という意味を持ちますが,これは うしかいがおおぐま座の背後にぴったりついて,北天を回っていることによっています。日本では麦刈りの時期 にアークツルスが天頂に来ることから,「麦星」と呼ばれていました。 また,アークツルスは距離が36光年と近い上に秒速125kmという猛スピードで動いているため,最も固有運動量が 大きい星のひとつとしても有名です。1年に2.3秒角の割合で南西方向に動いています。約800年で満月の直径分 動くことになり,現在の星座の基礎を作ったトレミー(プトレマイオス)の時代(紀元2世紀)には,アークツルス の位置が現在とずれていたことが古星図などからわかっています。 |
NGC5248 | ・・・南西の隅,おとめ座との境界付近の淡い棒渦巻銀河 |
NGC5416銀河群 | ・・・南西部に位置する小規模な銀河群 |
NGC5466 | ・・・西の外れに位置する,淡くまばらな球状星団,距離4万7000光年 |
NGC5529 | ・・・γ星の4度南西に位置する小型のエッジオン銀河 |
NGC5899付近 | ・・・北端のβ星の3度北東に位置する小形の2つの渦巻銀河 |
IC983 | ・・・アークツルスの南東2度に位置する小型の銀河 |
UGC9242(Superthin Galaxy) | ・・・γ星の2度北西に潜む細長いエッジオン銀河 |
Abell 1775 | ・・・アークツルスの10.6度北西に潜む銀河団,距離9億5000万光年 |
Abell 1795 | ・・・りょうけん座との境界付近に潜む銀河団,距離8億4000万光年 |
おとめ座 |
かに座 |
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