M42のスペクトル
撮影日時:
2011年11月25日 25:52, 15秒露出
光学系:
ミード25cmシュミットカセグレン (2500mm, F10.0)
+SBIG DSS7分光器 (スリット幅0.05mm)
ミードLX200赤道儀にて自動ガイド
冷却CCDカメラ:
SBIG ST-402ME (冷却温度-25℃)
撮影地:
山梨県北杜市大泉町
※上段はスペクトルの取得画像,下段は擬似カラー処理したもの
Hα線付近の拡大図
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…測定値
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…Hα,N II線のガウス分布曲線
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…2線の合成強度曲線
M42のほぼ中心部,トラペジウム付近のスペクトルを分光器で撮像した画像と,それから作成した波長の強度分布図です。 水素原子の放つHα,Hβ,Hγ,Hδ線に加え,電離酸素原子によるO III線のほか,弱いながら電離窒素(N II), 電離硫黄(S II),中性ヘリウム(He I)に由来する輝線が確認できます。
右には互いに近接するHα線とN II線付近の拡大図を示します。各輝線のプロファイルがガウス分布に従うと仮定した計算結果を実線で描いていますが,測定値をよく再現することがわかります。 使用した分光器の分解能に依存する,ガウス分布の標準偏差σは8.0(Å)で,Hα線に対するN II線の強度比は約12%です。
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