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※上段はスペクトルの取得画像，下段は擬似カラー処理したもの |
Hα線付近の拡大図
●…測定値 |
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M20(三裂星雲)の中心部のスペクトルを分光器で撮像した画像と，それから作成した波長の強度分布図です。
スペクトルの取得画像では，スリットの暗黒星雲に相当する部分の輝線が途切れたように見えていることがわかります。ここに示したプロファイルは，スリットのほぼ中央部に相当する，発光星雲の部分を示しています。
星雲の輝度が低いため短波長側のS/Nが悪いですが，プロファイルには水素原子のHαからHγ線のバルマー系列，電離酸素原子によるO III線のほか，電離窒素(N II), 電離硫黄(S II)，中性ヘリウム(He I)に由来する輝線が確認できます。 右側には互いに近接するHα線とN II線付近の拡大図を示します。各輝線のプロファイルがガウス分布に従うと仮定した計算結果を実線で描いています。 使用した分光器の分解能に依存する，ガウス分布の標準偏差σは8.0(Å)で，Hα線に対する6583ÅのN II線の強度比は約26%です。 |  M20における分光器のスリット位置(北が上) |
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