輝線 | Hα | O III | S II |
観測波長λm | 6574 Å | 5012 Å | 6734 Å |
文献値λ0 | 6562.9 Å | 5007 Å | 6730 Å |
z | 1.242×10-3 | 9.986×10-4 | 5.944×10-4 |
後退速度 v | 3.722×102 km/s | 2.994×102 km/s | 1.783×102 km/s |
推定距離 D | 1734万光年 | 1394万光年 | 830万光年 |
(平均) | 1319万光年 |
z= (λm-λ0)/λ0
v= c*((1+z)2-1)/((1+z)2+1)
D= 3.26*v/H0 (100万光年)
(c: 光速,H0=70 km/s/Mpc)
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M106中心部のスペクトルを取得し,波長の強度分布を示したものです。
セイファート銀河のひとつであるM106中心部の活動領域に含まれる星間ガスに由来して,プロファイルには水素原子によるHα線の他,電離酸素による輝線が確認されます。
右の表にはこれらの波長の赤方偏移から求めたM106までの距離を示しています。ハッブル定数H0=70 km/s/Mpcとすると,約1300万光年と求まります。
現在求められている距離(2100万光年)に比べて過少ですが,近距離の銀河の後退速度には宇宙膨張以外の要因を含むため,誤差が大きいと考えられます。
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