CED211のスペクトル



撮影日時:2021年12月10日 19:00から19:09にかけての3分露出4コマをコンポジット
光学系:ミード25cmシュミットカセグレン (2500mm, F10.0)
+SBIG DSS7分光器 (スリット幅0.05mm)
ミードLX200赤道儀+Lacerta M-GENにて完全自動ガイド
冷却CCDカメラ:SBIG ST-402ME (冷却温度-25℃)
撮影地:山梨県北杜市大泉町

※上段はスペクトルの取得画像,下段は擬似カラー処理したもの



CED211の中心部のスペクトルを分光器で撮像した画像と,それから作成した波長の強度分布図です。 プロファイルには,水素原子に由来するHαからHδのバルマー系列,および電離酸素原子による2本のO III,さらに弱い電離窒素のN II, 中性ヘリウムのHe Iといった,惑星状星雲に典型的な輝線が認められます。 それに加えて,M型星に見られる酸化チタン(TiO)の幅の広い複数の吸収帯が顕著なことがわかります。 これらの輝線は恒星が周囲に放出した星間ガス由来,吸収帯は外層を吹き飛ばした恒星自体に由来すると考えられます。



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